札幌市教委が英語教育改善プラン策定 到達目標を整備・活用 来年2月 参考様式作成へ(市町村 2020-08-07付)
札幌市教委は、市英語教育改善プランを策定した。CAN―DOリスト形式の学習到達目標を整備し、活用を図るなど3点が重点。来年2月には、市内小・中・高校の教職員からなる研究部会で「札幌CAN―DOスタンダード」を作成し、校種間接続の視点を含め、各校におけるCAN―DOリストの参考様式とする。5日に市立学校長あてに発出した通知「令和2年度市英語教育改善プランの実施について」で示した。
プランは、小・中・高校の学習指導要領の実現に向け、市内の児童生徒が主体的に英語でコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、英語によるコミュニケーション能力を養うことが目的。
国は、平成27年度に策定した生徒の英語力向上推進プランにおいて、各都道府県および政令指定都市の英語教育改善プランを公表することを決定。プランに基づいたPDCAサイクルを構築し、英語教育の充実・改善を目指すとしている。
市では、国際的な視野で創造的に考えることができる子どもの育成を目指しており、学校教育の重点には、国際理解教育の一環として外国語教育の充実を位置付けている。
本年度から小学校で外国語が教科として位置付けられたことから、英語教育の一層の改善・充実を推進すべく市教委はプランを策定。ことし4月から取組を進める予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響などを踏まえ、①CAN―DOリスト形式の学習到達目標を整備②英検IBAの実施③外部専門機関と連携した英語担当教員対象の研修の実施―の3点を重点に取り組んでいくとしている。
①では、市内各校の学習到達目標の整備率向上を目指すため、小・中・高校に英語教育における研究部会を発足。小学校では全市6ブロックから数人、中学校では全市から数人、高校では各校から1人の代表者を依頼し、CAN―DOリストの参考様式となる札幌CAN―DOスタンダードを作成する。小・中・高校における学びの連続性をもったものとするほか、教職員が活用しやすいものとなるよう、研究部会内で取り組んでいく。
②の英検IBAの実施については、本年度も市内全中学生を対象に10月5~13日間に実施。
③については、本年度新たに3年1月12~14日の3日間、市内の外国語担当教員希望者を対象に外部機関による英語教員パワーアップ研修を実施。教職員の英語力・指導力の向上を図る。
小・中・高校に研究拠点校を設置。3年度には研究拠点校で授業公開を実施する。校種間での研究も視野に、CAN―DOリストと関連付けた授業公開・研修会を開く予定。
なお、札幌CAN―DOスタンダードについては来年2月の完成を目指すほか、中学校では教育課程編成の手引の中でも位置付けていく。
(市町村 2020-08-07付)
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