実践的安全教育モデル構築事業 地域防災マップを作成 島牧村 島牧中拠点に(市町村 2020-08-05付)
【小樽発】道教委の道実践的安全教育モデル構築事業の本年度モデル地域、島牧村は事業概要をまとめた。重点領域は災害安全(防災教育)で、島牧中学校を拠点校として取組を推進。児童生徒の自然災害に関する知識や理解を深め、主体的に行動できる態度を育成する。8月に島牧小、10月に島牧中で1日防災学校を実施するほか、9月には地域防災マップづくりを行う。
事業の概要はつぎのとおり。
【モデル地域の現状と課題】
▼重点的に取り組む領域=災害安全(防災教育)
▼モデル地域の学校数=小学校1校、中学校1校
▼拠点校=島牧中
▼現状
▽海に面しており、日本海沿岸部で地震が発生した場合、津波によって被災する危険性がある
▽北海道南西沖地震の津波による被害から約30年が経過し、災害の歴史が風化し、児童生徒の災害に対する意識の低下がみられる
▽児童生徒が自然災害等の危険性を理解し、自らの命を守り抜くために「主体的に行動する態度」を育成することが必要
▽学校が避難場所となっていることから、災害が起きた場合、住民を受け入れるスムーズな体制づくりが必要
▽高齢化が進んでいることから、災害が起きた場合、災害弱者である高齢者をいち早く避難場所に誘導する体制づくりが必要
▼課題
▽児童生徒に対し、自然災害等についての理解や災害時の安全な行動など、危険予測・回避の能力を身に付けさせるための安全教育の充実を図り、取組の成果を普及する必要がある
▽拠点校の取組をもとに、学校と地域が緊密に連携した協力体制を構築する必要がある
【事業の概要】
▼事業の目標
▽モデル地域内のすべての学校に中核教員を位置付け、学校安全推進体制を構築
▽中核教員の資質・能力の向上
▽児童生徒の自然災害に関する知識および理解を深め、主体的に行動する態度の育成
▽拠点校の取組をモデル地域内に普及
▼モデル地域の主な取組
▽7月=第1回実践委員会(取組の方向性の確認)、児童や保護者への事前アンケートの実施(小学校)
▽8月=村の防災訓練、1日防災学校の実施(小学校全学年)、児童や保護者への事後アンケートの実施(小学校)、校内研修会の実施
▽9月=地域防災マップづくり、危機管理マニュアルの改善
▽10月=生徒や保護者への事前アンケートの実施(中学校)、1日防災学校の実施(中学校全学年・公開授業)、避難訓練、生徒や保護者への事後アンケートの実施(中学校)
▽11月=第2回実践委員会(各学校の取組の共有)
▽3年2月=第3回実践委員会(全国成果発表会や拠点校の取組の共有)
【事業の成果の検証】
▼事業の成果指標
▽危機管理マニュアルの見直しや取組内容の周知などを行い、安全教育・安全管理や危機発生時における各教職員の役割について、共通理解を図っている学校の割合=目標値100%
▽学校安全に関する校内会議や研修等を実施している学校の割合=目標値100%
▽学校安全を推進するための中核教員(管理職以外)を校務分掌に位置付けている学校の割合=目標値100%
▽拠点校の取組を参考に、学校安全計画を見直し、改善を図ったモデル地域の学校の割合=目標値100%
▽自然災害について理解を深める防災教育を継続的に行い、自然災害に関する知識の習得および理解が向上した児童生徒の割合=目標値80%
▽学校、家庭、地域が連携した避難訓練を実施し、主体的に行動する態度が向上した児童生徒の割合=目標値80%
▽学校、家庭、地域が連携した避難訓練に対して理解を示す保護者の割合=目標値70%
▼測定方法
▽児童生徒や保護者等を対象としたアンケートを事前と事後に実施し、その意識の変容を把握
作戦を立てて、点数を競い合った
(市町村 2020-08-05付)
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