札幌市教委　命を大切にする指導充実へ　いじめ防止の取組　重点に　９月３０日まで動画配信

（市町村 2020-08-04付）

　札幌市教委は、本年度生徒指導研究協議会の内容を、３日から動画共有サイトＹｏｕＴｕｂｅで配信している。例年、８月下旬ころから１ヵ月間設定している「子どもの命の大切さを見つめ直す月間」に合わせて実施。動画では、滋賀県立大学の福井雅英教授と道教育大学教職大学院の喜多山篤教授による対談形式で、いじめの防止に関する講義を展開している。配信は９月３０日まで。

　市教委は毎年、園・学校が子どもに対して命を大切にする指導や教育相談体制の充実を図ることや、家庭や地域と連携して子どもに命の大切さを伝えたり、子どもを見守る意識を高めるため、８月下旬からの１ヵ月間を「子どもの命の大切さを見つめ直す月間」と設定。本年度は、例年の開始日より早い１７日から９月１６日までの１ヵ月間とし、命を大切にする指導の充実に努めていく。

　取組の一環で開催している生徒指導研究協議会は、学校・家庭および地域社会が協力し、生徒指導の充実を図るとともに、教員の指導力の向上を図ることが目的。本年度は、新型コロナウイルス感染症防止の観点から、ＹｏｕＴｕｂｅで配信することとした。

　配信期間は３日から９月３０日まで。滋賀県立大の福井教授が講師を務め、道教育大教職大学院の喜多山教授との対談形式で、いじめ防止の向けた講義を公開している。

　市教委は、子どもの命の大切さを見つめ直す月間について「子どもの意見表明の場を重視し、全校児童生徒がいじめ防止に向け主体的に取り組むことなどを重点に取り組んでほしい」と期待。生徒指導研究協議会については、動画を各学校における校内研修の充実に生かすよう求めている。

(市町村 2020-08-04付)