３年度から使用　中学校等の教科書　審議結果どおりに採択　札幌市教育委員会会議

（市町村 2020-08-21付）

選定審議会の答申や市民の意見などを参考に採択

　札幌市教委は、２０日に開いた教育委員会会議で令和３年度から使用する中学校用、高校・中等教育学校後期課程用、特別支援教育用の教科用図書を採択した。これまで３回にわたる教育委員会会議の審議結果のもと、各教科ごとに選定。中学校では「自らの読書活動を振り返って今後の読書生活に目を向けるように促すなど、主体的に読書に向かう態度を育む内容となっている」などの理由から１０社を選定した。高校・中等教育学校後期課程、特別支援教育用については、各学校ごとに採択。小学校用教科用図書は、本年度と同じ教科書を採択した。

　札幌市教科用図書選定審議会は５月、市教委の諮問を受け、３年度から市立学校で使用する中学校用、高校・中等教育学校後期課程用、特別支援教育用の教科用図書の調査研究を開始。中学校用の教科用図書については、対象すべての教科用図書について調査研究を進めてきた。

　７月２７・２９日に開いた教育委員会会議では、審議会中学校部会の各小委員会委員長が市教科用図書選定審議会の調査研究報告書答申の概要を説明。調査研究報告書答申、教科書見本、市民や学校の意見などを参考に審議した。

　８月７日の会議では、種目ごとに札幌市で使用するのに最も適切な教科用図書１種類を選定。２０日に開いた会議で正式に採択した。

　うち、中学校では、計１０社を選定。選定理由として「自らの読書活動を振り返って今後の読書生活に目を向けるように促すなど、主体的に読書に向かう態度を育む内容となっている」「“聞く”“話す”“読む”“書く”の４つの技能を関連付ける活動を段階的に取り入れ、これまで身に付けた力を発揮しながら課題を解決することが可能な構成となっている」ことなどが挙がった。

　高校・中等教育学校後期課程、特別支援教育用は、各学校ごとの採択となり、小学校用教科用図書は、本年度と同じ教科書を採択した。

　採択した中学校の教科用図書はつぎのとおり。

▽国語＝光村図書出版㈱

▽書写＝光村図書出版㈱

▽社会（地理的分野）＝㈱帝国書院

▽社会（歴史的分野）＝㈱帝国書院

▽社会（公民的分野）＝東京書籍㈱

▽社会（地図）＝帝国書院

▽数学＝学校図書㈱

▽理科＝㈱新興出版社啓林館

▽音楽（一般）＝教育出版㈱

▽音楽（器楽合奏）＝教育出版㈱

▽美術＝日本文教出版㈱

▽保健体育＝㈱大修館書店

▽技術・家庭（技術分野）＝開隆堂出版㈱

▽技術・家庭（家庭分野）＝開隆堂出版㈱

▽英語＝東京書籍㈱

▽道徳＝光村図書出版㈱

(市町村 2020-08-21付)