１人１台端末は“手段”　培った実践と合わせて　網走市学校ＩＣＴ活用推進委第１回全体会議で三島教育長

（市町村 2020-08-21付）

各校の代表教員らが出席

　網走市学校ＩＣＴ活用推進委員会の第１回全体会議が１８日、市役所西庁舎で開かれた。構成員や市教委担当者が出席。委員会の方向性や市内のＩＣＴ環境の整備などについて議論を深めた。三島正昭教育長は、１人１台端末等の整備はあくまで“手段”とし、これまで培ってきた実践との掛け合わせが重要との認識を示した。

　開会あいさつに立った三島教育長は、ＧＩＧＡスクール構想に基づく１人１台端末と高速大容量通信ネットワークの整備はあくまでも手段とし、「端末を使って学ぶのは子どもたちで、それを指導するのは教員」と強調。

　日本や網走市の教育の歴史、教員がそれぞれ培ってきた授業実践の積み重ねがあり、「それらとＩＣＴの活用を掛け合わせて、どうすれば子どもたちにより良い教育ができるのか、市全体の教育力が向上できるのかを委員会で検討してほしい」と呼びかけた。

　大西篤委員長（東小学校長）は「市内すべての学校で、教員も子どもも鉛筆やノートと同じようにＩＣＴを使って学びを深められるような授業ができるように力添えをいただきたい」と述べた。

　続いて、市教委の各担当者がＧＩＧＡスクール構想について説明。小路谷勝巳学校教育部次長がＧＩＧＡスクール構想の概要や市内のＩＣＴ環境実現に向けた方向性、小松宏典学校教育課長が市内における端末やネットワークの整備状況を示した。

　議事に移り、端末やネットワークの整備について話し合ったほか、推進チーム員を決定した。

(市町村 2020-08-21付)