網走市教委　ＩＣＴ活用推進委設立　学び保障へ体制整備　１人１台端末時代の授業研究

（市町村 2020-08-21付）

　【網走発】網走市教委は、ＧＩＧＡスクール構想における「多様な子どもたちを誰一人取り残すことのない、公正に個別最適化された学び」の実現に向け、学校ＩＣＴ活用推進委員会を立ち上げた。市内各小・中学校の代表教員らで構成し、ＩＣＴを活用した授業実践に関する調査研究などを推進。１人１台端末時代における主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善や、子どもたちの学びの保障に向けて体制を整えていく。

　国が示したＧＩＧＡスクール構想に基づき、網走市でも児童生徒向けの１人１台端末と高速大容量の通信ネットワークを本年度中に整備できるよう準備を進めている。

　市教委は、ハード面の整備だけでなく、多様な子どもたちを誰一人取り残すことのない、公正に個別最適化された学びの実現に向けて、どのように子どもたちを育成していくかについて市内全体で検討するため、新たな組織を設置することとした。

　役員２人と、市内各校の代表教員による推進委員１５人の計１７人で構成。さらに、構成員の中から若干名を推進チームとして選出する。

　市学力向上推進委員会や、学校力向上に関する総合実践事業、プログラミング教育事業などの道教委事業指定校と連携しながら取組を進めていく。

　主な取組は、①先端技術の機能に応じた効果的な活用の在り方の調査研究②先進地視察などによる情報収集と各学校への還流③市内各学校の取組についての情報共有―の３点。

　「子どもも教師も、鉛筆やノートと同じように日常的に活用できるように」なることを目指し、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善などの学習活動の一層の充実、目的に応じ遠隔授業等を取り入れるといった子どもたちの学びの保障を進めていく。

　子どもたちの学力向上、教師の授業力向上、働き方改革の推進、感染症等不測の事態への対応などにつなげていく方針だ。

(市町村 2020-08-21付)