札幌らしい特色ある学校教育　実践研究　３年度以降に　雪など３つの取組は継続

（市町村 2020-09-15付）

　札幌市教委は、札幌らしい特色ある学校教育推進事業について、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、当初予定していた幼・小・中・高のつながりを意識する視点の実践研究を来年度以降に実施することとした。「雪」「環境」「読書」にかかるそれぞれの取組は継続。「読書」の民放アナウンサーによる読み聞かせ事業は、市内１０校が今月から１２月にかけて取り組む。

　事業は、すべての園・学校が育てたい力を明確にしながら取り組む特色ある教育活動の推進を目的に実施しているもの。市の教育が目指す人間像「自立した札幌人」を育成するためにすべての園・学校が共通に取り組む３つのテーマとして「雪国札幌を考える“雪”」「未来の札幌を考える“環境”」「学びの基盤となる“読書”」を中心にとらえている。

　平成３０年度は事業の取組が１０年経過したことから、検討プロジェクトを設置。報告書では事業の一層の充実に向けた柱として「幼・小・中・高のつながりを意識する視点」「発信」の２点を提示した。

　令和元年度はつながりの視点を意識した取組の推進についてリーフレットを作成。

　本年度は、発行したリーフレット『“雪”“環境”“読書”をつながりでチャレンジ〓』を活用し、市研究開発事業として研究推進校を指定し、児童生徒による幼児への読み聞かせ活動や、地域住民および近隣校の児童生徒による合同環境活動など、異校種間のつながりを意識した取組を予定していた。

　しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、研究指定校の指定および実践研究にかかる取組は来年度以降に見送った。「雪」「環境」「読書」の各取組については、本年度も継続する。

　３つのテーマそれぞれの取組については、新型コロナウイルス感染症対策を十分講じた上で実施。

　「雪」についてはスキーリサイクル事業を本年度も継続する。「環境」については、６月に環境ウィークとして各校で取組を行った。

　「読書」は、民放アナウンサーによる読み聞かせ事業を本年度も継続する。市内１０区から各１校参加。山鼻南小学校、新川小学校、栄町小学校、北白石小学校、共栄小学校、豊平小学校、美しが丘緑小学校、石山東小学校、二十四軒小学校、手稲鉄北小学校の計１０校が、今月から１２月にかけて取り組む。

(市町村 2020-09-15付)