札幌市教育課程編成の手引　中学校編　来年２月完成へ作業開始　１３専門部で評価規準等作成

（市町村 2020-09-15付）

　札幌市教委は、『札幌市教育課程編成の手引―中学校編』の作成に向けた作業を開始した。作成に当たり、１３専門部会からなる中学校の教育課程編成の手引作成委員会を設置。今後、評価規準の作成および学習評価の進め方や年間指導計画例など、手引で示す内容について検討していく。計７回の会議を経て、来年２月の作成・発送を目指す。

　市教委は、中学校で令和３年度から新学習指導要領が全面実施となることから、中学校の教育課程編成の手引作成委員会を設置。今後、評価規準の作成および学習評価の進め方や年間指導計画例など、１３専門部会ごとに手引で示す内容について検討していく。

　作成委員会では、市教委が進めている小中一貫教育の視点を見据えたものとするため、オブザーバー委員として各部会２人ずつ小学校教員を加える。

　手引の内容について、小中一貫教育の観点から、小学校の手引と共通化できる部分は共通の内容、書式とするほか、小学校編に引き続き、課題探究的な学習の充実が図られるよう、指導展開例を充実させる。

　また、新学習指導要領に沿った学習評価に関する具体的事例等を掲載。このほか、ＧＩＧＡスクール構想に基づく１人１台端末環境を想定した、ＩＣＴの“学び”への活用について、具体例を示すこととしている。

　１４～１７日の期間で第１回専門部会を開催。以降、書面やメール等での開催を含め、１１月２０日まで計７回の部会を予定している。なお、総会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から開催せず、総会で予定していた手引の趣旨説明等は、１回目の各専門部会で簡略化して行う。

　手引きは、来年２月中旬までに作成し、２月中に各学校に発送する見通し。

(市町村 2020-09-15付)