町立学校教職員のハラスメント　教委内に相談窓口　下川町教委が防止指針

（市町村 2020-09-18付）

　【旭川発】下川町教委は、新たに「町立学校における教職員のハラスメント防止等に関する指針」を策定し、ホームページで公開した。道教委の指針などを基本とした３つのハラスメントのほか、それらに当てはまらないその他のハラスメントについて定義。職員や教育委員会の責務のほか、相談窓口を町教委に設置することなどを明文化している。

　指針は、人事行政の公正の確保、職員の利益の保護などを目的として、町立学校における教職員のハラスメントの防止のための措置およびハラスメントが生じた場合に適切に対応するための措置に関し、必要な事項を定めたもの。

　道教委が定める「セクシュアル・ハラスメントの防止等に関する指針」「パワー・ハラスメントの防止等に関する指針」「妊娠、出産、育児又は介護に関するハラスメントの防止等に関する指針」や、学校の意見などをもとに策定した。１日から施行している。

　ハラスメントの定義では、セクシュアル・ハラスメント、パワー・ハラスメント、妊娠、出産、育児または介護に関するハラスメントのほか、それらと同様の性質をもち、「職員の勤務環境が害されることおよびハラスメントへの対応に起因して職員がその勤務条件につき不利益を受けること」をその他のハラスメントに位置付けている。

　職員の責務として、ハラスメントをしてはいけないことや、道教委指針に規定する職員が認識するべき事項を十分認識して行動するよう努めなければならないことを提示。

　教育委員会は、防止等に向けた職員への啓発や、問題解決への迅速かつ適切な対処などを行うこととしている。

　また、ハラスメントに関する相談等に対応するため、町教委内に相談窓口を設置。教育課長を含む２人以上が相談員として対応する。

　このほか、相談等の処理やプライバシーの保護について記載している。

(市町村 2020-09-18付)