札幌市３定補正予算案発表　教育関係予算は約４億円　情報化推進やスキー代助成

（市町村 2020-09-17付）

　札幌市は１６日、第３回定例市議会に提出する補正予算案を発表した。一般会計は総額４５４億８５４０万円。うち、教育費に３億９９００万円を充てた。令和３年度からのGIGAスクール構想に向け、教育の情報化推進費に１億円を計上。教育委員会関連以外では、スキー場リフト料金助成を全小中学生に拡大するほか、スキー授業における３密対策のバス増便に対する支援費としてウインタースポーツ普及振興費２億円を積み上げた。議会は２３日開会予定。

　新型コロナウイルス感染症に関する緊急対策第５弾として、今冬のインフルエンザの流行期に備え、引き続き医療提供体制と感染拡大防止の強化に向けて必要な経費を措置した。

　一般会計４５４億８５４０万円のうち、教育委員会関連では３億９９００万円を計上した。

　市は、教育の情報化推進費として第２回定例市議会で１人１台タブレット端末整備費、第３回臨時市議会で市立学校におけるネットワーク回線の増強費を計上。来年度からの１人１台端末を使用した授業開始に向け、モデル校を複数校設定。教員向けの研修などのほか、マニュアル作成を支援するＧＩＧＡスクールサポーターを配置する。

　市立学校における宿泊研修および見学旅行のキャンセル料支払いにかかる経費として小学校運営管理費６７３万円、中学校運営管理費５３１０万円、高校運営管理費６９７万円、特別支援学校運営管理費２０万円の計６７００万円を追加。

　学校給食費には４・５月分の一斉臨時休業期間中に影響を受けた学校給食事業者への支援費として２億１１００万円を充てた。

　生涯学習施設関連では、市生涯学習センターちえりあで行われる講座のライブ配信などを実施するための機器整備に４００万円。冬季休業期間における児童生徒の学習の機会確保として、３年１月と３月の青少年科学館観覧料無料キャンペーンやプラネタリウムを活用したオンライン講演会などの実施経費として１７００万円を計上した。

　債務負担行為には８９００万円を計上。就学支援における電子申請の導入および申請時の添付書類の提出が不要となる就学援助システムを再構築する。

　ウインタースポーツ普及振興費２億円は、スポーツ局が実施しているスキー場リフト助成事業について、これまで対象としていた小学３～６年生を全小中学生に拡大。子どもたちのウインタースポーツ体験の機会を確保する。

(市町村 2020-09-17付)