札幌市教育課程編成手引中学校編　ページ構成案など確認　各専門部会が初会合開く

（市町村 2020-09-16付）

各委員の執筆分担について申し合わせた

　札幌市教育課程編成の手引―中学校編における各専門部会の初会合が、１４日から１７日の期間でそれぞれ開かれている。１４日に市内ＳＴＶ北２条ビルで開かれた総合的な学習の時間部会では、委員８人が出席。ページ構成案について、４つの探究課題で指導展開例を掲載することや、各委員の執筆分担などについて申し合わせた。

　市教委は、令和３年度から中学校で新学習指導要領が全面実施となることから中学校の教育課程編成の手引作成委員会を設置。７回にわたる会議で、１３専門部会ごとに手引で示す内容について検討していく。

　なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から総会は開催せず、総会で実施予定だった手引の趣旨説明等は、各専門部会の初会合で簡略化して行うこととした。

　１４日は、１３部会のうち、道徳、国語、音楽、総合的な学習の時間の４部会を開催。うち、市内ＳＴＶ北２条ビルで開かれた総合的な学習の時間部会では、委員８人が出席した。

　市教委の渡辺一生指導主事が手引作成の趣旨について説明。手引作成に当たっての重要ポイントとして「市立学校におけるカリキュラム・マネジメントの推進」「課題探究的な学習の一層の推進」「小中一貫した視点を取り入れた義務教育の充実」の３点を挙げ、「札幌市の教育の方向性や求められている授業像が理解できるような手引にしていきたい」と期待を寄せた。

　協議では、事務局が①目標②総合的な学習の時間スタートガイド③学習指導④評価規準の作成および評価方法の工夫等⑤学習評価に関する具体的事例⑥指導展開例⑦小中連携による資質・能力の向上⑧総合的な学習の時間における課題探究的な学習⑨課題探究的な学習指導展開例―からなるページ構成案を提示。

　①②③は前年度の小学校の手引とほぼ同様に扱うことや、⑦と⑧も小学校の手引の内容を活用するとしたほか、⑥と⑨について、４つの探究課題で指導展開例を掲載することなどを確認した。

　このあと、各ページや実践など、委員の執筆分担について申し合わせた。

　総合的な学習の時間部会における第２回会合は、１０月２日に開催する予定。

(市町村 2020-09-16付)