札幌市教委　データサイエンス教育　アドバイザーに長谷山氏　市立高校長に助言・支援

（市町村 2020-09-16付）

　札幌市教委は、北海道大学数理・データサイエンス教育研究センターの長谷山美紀センター長を「市教委データサイエンス教育アドバイザー」に任命した。ＩＴ人財育成に向けたこれまでの実績に加え、昨今のデータサイエンス教育の初等中等教育のニーズの高まりなどを受けて委嘱したもの。長谷山アドバイザーは今後、市立高校における情報教育、課題探究的な学習等へのデータサイエンスの効果的な活用などの視点から市教委・市立高校長に対して助言・支援する。

　市教委はことし８月、市立高校における情報教育、課題探究的な学習等にデータサイエンス教育の専門的・先端的な知見を積極的に活用することで学びのさらなる充実を図るため、市教委データサイエンス教育アドバイザーを設置。初代アドバイザーとして、北海道大数理・データサイエンス教育研究センターの長谷山センター長を任命した。

　同センターは、超スマート社会―Ｓｏｃｉｅｔｙ５・０の実現に向けた国の取組の一翼を担っている。札幌市、北海道大、㈱ニトリホールディングスの３者が昨年７月２４日付で「みらいＩＴ人財」育成のため連携協定を締結。連携協定の取組の一つとして小中学生、高校生などの若年層に向けたＩＴ人財育成を掲げ、センターはその具体的取組に注力している。

　これらの実績に加え、昨今のデータサイエンス教育の初等中等教育におけるニーズの高まりを受け、長谷山センター長に対し、札幌市教委との強固な連携実現を念頭に置いたデータサイエンス教育アドバイザーを委嘱した。

　長谷山アドバイザーは、①札幌市立高校における情報教育、課題探究的な学習等へのデータサイエンスの効果的な活用②北海道大学数理・データサイエンス教育研究センターにおけるデータサイエンス教育と連携した学習の推進③大学への接続等を踏まえたデータサイエンス教育の方策④その他データサイエンス教育に資する方策―などの視点から市教委および札幌市立高校長に対して助言・支援する。

(市町村 2020-09-16付)