札幌市教委　スクールロイヤー活用　学校等への法務相談推進　１０月１日　札苗北中で研修会

（市町村 2020-09-29付）

　札幌市教委の本年度新規事業「スクールロイヤー活用事業」が始動した。札幌弁護士会が推薦する弁護士をスクールロイヤーとして委嘱。対応が困難な諸課題の解決に向けた教育委員会・学校に対する法務相談などの業務を推進する。１０月１日には、札幌市立札苗北中学校校内研修の一環で生徒指導研修会を初めて開催。スクールロイヤーが弁護士の見地から生徒指導・生徒相談の在り方について講義を行う。

　市教委は、市立幼稚園・学校において、いじめをはじめとする生徒指導等への対応について子どもの最善の利益を念頭に置きつつ、教育委員会・学校が法的側面からの助言を受けられるようスクールロイヤーによる支援体制を構築。対応が困難な諸課題の解決に資する。

　スクールロイヤーは、対応が困難な諸課題の解決に向け、教育委員会および学校に対して法務相談（法的側面からの助言等）を行うことや、いじめをはじめとする生徒指導上の諸課題に関する予防教育・教職員の資質向上に向け、教育委員会および学校が実施する取組を支援するなどの業務を推進。

　事業の成果は、教育委員会・学校・スクールロイヤーで共有し、今後の学校における諸課題の早期解決や未然防止などに活用する。

　このほか、１１月末には、札幌市小・中学校長会生徒指導特別委員会の校長を対象とした講演会の開催を検討している。

(市町村 2020-09-29付)