少人数学級編制等で論戦　２９日から札幌市議会代表質問

（市町村 2020-09-29付）

　札幌市議会の代表質問がきょう２９日からスタートする。教育関係では新型コロナウイルス感染症に関連して少人数学級の編制、ＧＩＧＡスクール構想の推進に伴う多様な学びの支援について質疑が行われる見通し。

　きょう２９日に松井隆文議員（自民党）と岩崎道郎議員（民主市民連合）、あす３０日に小口智久議員（公明党）と田中啓介議員（日本共産党）、１０月１日に小田昌博議員（自民党）とあおいひろみ議員（民主市民連合）、石川さわ子議員（市民ネットワーク北海道）が質問に立つ。

　岩崎委員は本年度中に整備を加速化するＧＩＧＡスクール構想について質問。急速なＩＣＴ整備に伴い、学びの環境が多様化することを踏まえ、新型コロナウイルス感染症を恐れて自主休校している児童生徒や不登校児童生徒などに対する多様な学びの実現について市教委の考えを問う。ＧＩＧＡスクール構想の前倒しに伴う教職員の多忙化や働き方改革についても質問する予定。

　子ども未来局関連では子どもの貧困対策について子どもの居場所と行政のつながりについて、どのように連携していくか、市の考えを問う見通し。

　田中議員は、新型コロナウイルス感染症に関連して小学校における少人数学級編制や教育環境整備などについて質問。また、平成２８年に実施された「札幌市子どもの貧困対策計画」策定にかかる実態調査に基づく子どもの貧困対策に向けた取組について、市の考えを問う見通し。

　小田議員は障がいのある子どもの教育について、発達障がいなど子どもの障がいが多様化している中、特別支援教育の質の向上を図る必要性を指摘。市教委としての今後の取組についてただす見通し。

　また、児童相談体制強化プランの進ちょく状況について、検討状況のほか、今後のスケジュールなどについて質問する予定。

(市町村 2020-09-29付)