子ども食堂など子どもの居場所 札幌市内約60ヵ所に 前回調査時より10ヵ所増(市町村 2020-09-30付)
地域の子どもの居場所となる子ども食堂などが、札幌市内で増加傾向にあることが明らかとなった。市子ども未来局の集計によると、ことし8月末時点での子ども食堂など子どもの居場所は約60ヵ所。前回集計した平成30年度の50ヵ所と比較し、10団体増加している。市は「全国的にも増加傾向にあり、行政と団体とのやり取りが増えたことも一因ではないか」と分析している。
子ども食堂など地域における子どもの居場所は、食事を一緒にとるだけではなく、様々な体験や学習の場、多世代交流など多様な機能がある。
子どもたちのために無料または低額で食事を提供する子ども食堂などの取組が全国的な広がりをみせており、市は、地域全体で子どもを見守る環境の充実を目指して関係団体と連携し、子ども食堂を運営する団体の活動を支援している。
市は、平成30年度に子ども食堂ガイドブックを策定。「子ども食堂など地域の子どもの居場所づくり」に関するアンケート調査等を行い、結果をもとにガイドブックを作成した。主に子ども食堂など地域住民が運営している居場所について掲載している。
本年度からは食事や学習、地域住民との交流などを通して子どもが安心して過ごせる居場所づくりを推進。子どもたちの育ちを支援するとともに、地域全体で子どもたちを見守る環境を充実させることを目的に子どもの居場所づくり活動に取り組む団体に対し、活動にかかる経費の一部を補助する事業を開始した。
8月末時点での市内における子ども食堂など子どもの居場所づくりを行っている団体数は約60ヵ所。30年度のガイドブック策定時に集計した50ヵ所と比較して約2年間で10ヵ所増加した。
増加要因として、全国的に貧困に直面している子どもの存在が社会的に広く認知されつつあることで団体の活動が活発化しているほか、行政と団体との連携的な事業が立ち上がったことなども一因としている。
(市町村 2020-09-30付)
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