檜山管内ＧＩＧＡスクール対応状況　全町が年度内に端末導入　ネット環境も所要の対応完了へ

（市町村 2020-09-30付）

檜山管内７町のＧＩＧＡスクール構想対応状況一覧（クリックすると拡大表示されます）

　【函館発】檜山管内の各町における、ＧＩＧＡスクール構想への対応状況がまとまった。端末については全７町が年度内に導入する予定で、全小・中学校の児童生徒分を整備するとしている。校内ネット環境についても、全町が年度内に所要の対応を完了する。

　本年度当初段階の状況をみると、乙部町が小学校に２ｉｎ１ノートパソコン５０台、中学校にノートパソコン３２台を導入。厚沢部町は、タブレット４７台を導入している。せたな町は、コンピューター室で使用する端末としてノートパソコン１４０台を導入するとともに、全小・中学校のネット環境も整備している。

　残る４町は、端末とネット環境いずれも未整備だったが、江差町が本年度当初予算で所要の経費を計上。ＧＩＧＡスクール構想が前倒しされる中、一部導入を進めていた自治体を含む６町も８月までに補正予算を措置し、年度内に端末とネット環境の整備を進めていくこととした。

　端末については、各町ともに全小・中学校の全校児童生徒分を導入。前年度までに整備に着手している乙部町、厚沢部町、せたな町は不足分の整備を予定している。このうち乙部町は小学１～４年生にタブレット、小学５年～中学３年生には２ｉｎ１ノートパソコンを配備していく。

　ネット環境については、多人数同時接続に対応できるようにするもので、せたな町を除く７町が新たに整備を実施。奥尻町は全小・中学校に加え、奥尻高校でも整備を進める。

　乙部町は小学校１校、中学校１校が対象で、残りの小学校２校は少人数ということを踏まえて既存の環境で対応。今金町では小学校２校を対象とし、中学校についてはＷｉ―Ｆｉのアクセスポイントを追加して対応する。

　端末とネット環境以外の対応では、江差町、上ノ国町、せたな町、乙部町が臨時休業時などに、ネット環境がない家庭に貸し出すためのモバイルルーターを整備。４町とも、すでに必要な予算について措置している。今金町も配備予定で、１２月の定例町議会に補正予算案を上程する予定となっている。

(市町村 2020-09-30付)