大学等卒業予定者の就職内定率　道・東北地区６４・２％　全国と同様　大幅に低下

（国 2020-11-19付）

　文部科学省と厚生労働省は１７日、令和２年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査（１０月１日現在）を公表した。大学・短大など合計１１２校６２５０人を対象に調査した結果、大学生の就職内定率は前年度同期比７・０ポイント減の６９・８％。７０％を切ったのは平成２８年１０月以来、５年ぶり。北海道・東北地区の状況は１０・３ポイント減の６４・２％となり、全６地区中４番目となった。

　調査は平成８年度から実施。大学、短大、高等専門学校、専修学校卒業予定者を対象に、就職内定の状況等について実態を把握するために実施しているもの。大学６２校、短大２０校、高専１０校、専修学校２０校の計１１２校６２５０人を対象とした。

　就職内定率は前年度同期比７・０ポイント減の６９・８％。大幅な低下は平成２１年１０月以来となり、７０％を切ったのは２８年１０月以来５年ぶりとなった。

　うち、国公立大は７・５ポイント減の７１・９％、私立大は１３・５ポイント減の６９・１％、短大は１３・５ポイント減の２７・１％などとなった。

　男女別では、大学は男子が７・３ポイント減の６８・８％、女子が６・７ポイント減の７０・９％。国公立大の男子は７０・６％、女子は７３・３％、私立大の男子は６８・３％、女子は７０・１％だった。

　大学文系は７・５ポイント減の６８・７％、理系は４・８ポイント減の７４・５％となっている。

　地域別では、関東地区の就職内定率が６・１ポイント減の７４・４％と最も高かった。

　一方、北海道・東北地区は、１０・３ポイント減の６４・２％だった。

(国 2020-11-19付)