新規学卒者３年以内の離職率　高卒４５％、大卒３６％　全国平均上回る　道労働局

（国 2020-12-02付）

新規学卒者離職率・産業別（２９年３月卒業者・３年後）（クリックすると拡大表示されます）

　道労働局は、新規学卒就職者の離職状況をまとめた。平成２９年３月卒業者が３年以内に離職する割合は、高卒が４５％、短大卒が４４％、大卒が３６％。いずれも全国平均を上回った。離職率の低い産業は、高卒と大卒が「運輸業、郵便業」、短大卒が「医療、福祉」。一方、サービス関連の離職率が高い傾向が続いている。

　事業所からハローワークに対し、雇用保険の加入届が提出された新規被保険者資格取得者の生年月日、資格取得理由などから学歴ごとに新規学卒者と推定される就職者数を算出。離職日から離職者数・離職率を計算して集計した。

　平成２９年３月の新規学卒就職者で３年以内に離職している割合は、高校が４４・６％、短大が４４・０％、大学が３６・４％。前年度実施した前回調査と比べ、高卒が０・９ポイント低下、短大卒が２・３ポイント、大卒が０・５ポイント上昇した。

　全国平均との比較では、高卒が５・１ポイント、短大卒が１・０ポイント、大卒が３・６ポイントそれぞれ上回った。

　離職率の最も高い産業は、高卒、短大卒、大卒のいずれも「宿泊業、飲食サービス業」。

　離職率が最も低い産業は、高卒と大卒が「運輸業、郵便業」、短大卒が「医療、福祉」。

　事業所の規模が小さいほど離職率が高い傾向にあり、１０００人以上の規模の事業所における離職率は高卒、短大卒、大卒のいずれも約３割。４人以下事業所では６～７割となっている。

(国 2020-12-02付)