文科省　６～１１月の児童生徒感染状況　３３０３人　家庭内５割　高校生へ基本的対策徹底要請

（国 2020-12-07付）

児童生徒・教職員・幼稚園関係者の感染状況（クリックすると拡大表示されます）

　文部科学省は、学校における新型コロナウイルスの感染状況（６月１日～１１月２５日）をまとめた。児童生徒の感染者数は３３０３人で、感染経路は家庭内感染が５割を占める。高校では部活動と学級が混在する場面で１０人以上の感染者が発生している事例が多く、高校生への基本的な感染症対策の徹底、部活動における配慮を求めている。

　学校関係者の感染者数は、児童生徒が３３０３人、教職員が４７１人、幼稚園関係者が２０６人（幼児１２７人、教職員７９人）。うち重傷者は教職員１人となっている。

　児童生徒の感染者数に占める感染経路の割合は、全体で「家庭内感染」が５５％、「不明」が２１％、「学校内感染」が１３％。「家庭・学校以外の活動・交流等」が１０％。「学校内感染」は全体で４４５人で、高校が２９３人と多い。

　教職員の感染経路は「不明」が６３％、「家庭内感染」が１４％、「家庭・学校以外の活動・交流」が１３％、「学校内感染」が１０％。

　学校内感染の人数は４８人で、小学校が２４人と半数を占めた。

　同一の学校で複数の感染者が確認された事例は２６２件。

　このうち、５人以上確認された事例は６１件（小学校１２件、中学校１１件、高校３６件、特別支援学校２件）だった。

　９月３日以降に１０人以上の感染者が発生した事例を分析した結果、これまでと同様に高校での割合が高く、感染場面は部活動と学級が混在している事例が多い。

　このため、高校生に対する基本的な感染症対策の徹底と、部活動における配慮の必要性を挙げている。

(国 2020-12-07付)