本道から3氏受賞 文科省 教育者表彰 3日 東京で表彰式(国 2020-12-01付)
文部科学省は、令和2年度文部科学大臣表彰(教育者表彰)の表彰者を決定した。
本道からは、道特別支援学校長会の木村浩紀会長、道中学校長会の鎌田浩志会長、道小学校長会の神谷敦会長の3人が受賞。表彰式は、3日午前11時15分から東京都内で執り行われる。
本道受賞者の功績概要はつぎのとおり。=敬称略、年齢は9月30日現在=
▼木村浩紀(59)=札幌視覚支援学校校長
・主な役職歴=全国盲学校長会副会長、道特別支援学校長会会長
昭和60年以来、本道の特別支援教育に携わり、子どもたちの教育に従事する中で、自閉症傾向を伴う児童生徒の表出言語指導に関する実践研究等を行い、その成果を養護・訓練(現在の自立活動)に生かすなど、特別な支援を要する子どもたちの言語活動の充実に貢献した。全道や全国規模の教育研究大会の開催の際には、その運営の中心として参画し、活発な研究協議が行われるよう配慮するなど、大会を成功に導く原動力となり、本道のみならず全国の特別支援教育の充実・発展に寄与した。
管理職になってからは、組織的な学校運営・学校経営を実践する一方で、韓国の特別支援学校の教員による視察を受け入れ、在校生や所属職員と交流を深めるなど、国際交流を積極的に推進するとともに、盲学校4校との間において、遠隔テレビ会議システムを活用し、英語の授業交流や共同学習、寄宿舎のクリスマス会等の行事を実施するなど、ICTの積極的な導入を進めた。
現在は、道特別支援学校長会会長や、国の中央教育審議会の有識者会議委員などの要職を務め、全国および本道の特別支援教育の振興に大きく寄与している。
▼鎌田浩志(60)=岩見沢市立北村中学校校長
・主な役職歴=全日本中学校長会副会長、道中学校長会会長
昭和58年以来、保健体育科教員として、児童生徒の体力向上を図り、特に、自身の特技であるスキーを生かした教科指導や若手教員の育成に優れた実績を上げるとともに、非行のメカニズムや未然防止に関する個人研究を行い、日本保健学会等でその成果を発表するなど、熱意をもって生徒指導の充実とその実践に努めた。
管理職になってからは、組織的な学校運営・学校経営を推進し、教員の指導方法の工夫改善に取り組み、生徒の学力向上を実現するほか、不登校生徒をゼロにするなど、生徒指導に顕著な実績を上げるとともに、校務の精選や見直し、勤務時間管理の徹底、教職員の意識改革など、学校における働き方改革の推進に尽力している。
本年度は、全日本中学校長会副会長や、道中学校長会会長などの要職を務め、全国および本道の教育振興に貢献している。
▼神谷敦(60)=札幌市立篠路小学校校長
・主な役職歴=全国連合小学校長会常任理事、道小学校長会会長
昭和59年以来、本道の小学校教育に携わり、早くから教育研究団体の全道大会授業者となって積極的に授業を公開するほか、実技研修の講師となり、子どもたちが楽しく体を動かすための授業の工夫やアイデアの普及に努めてきた。
さらには、総合的な学習の時間において留学生と連携した英語劇を制作したり、環境にかかわる授業において大学等と連携しながら自然林再生の取組を実践したり、福祉に関する授業において「優先座席は必要か」を追求する単元を作成し、児童が札幌駅に出かけてインタビューを行ったりするなど、ダイナミックな教育活動を実践し、多くの教職員に影響を与えてきた。
管理職になってからは、児童の教育環境の充実に尽力するとともに、教育実践発表会の開催など授業改善を進め、若手教員の育成に努めるほか、学校と地域の関係性を深め、地域と共にある学校づくりを推進するなど、顕著な成果を上げた。
平成28年度から道小学校長会の会計理事、事務局長などの要職につき、本年度は全国連合小学校長会の常任理事および道小学校長会会長として、全国および本道の小学校長の職能向上と教育の振興に大きく寄与している。
(国 2020-12-01付)
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