文科省　児童生徒の１月末感染状況　１２１０７人　倍増　同一校１０人以上感染８０件に

（国 2021-03-02付）

児童生徒等の感染状況（クリックすると拡大表示されます）

　文部科学省は昨年６月から１月末時点での、学校における新型コロナウイルスの感染状況をまとめた。児童生徒の感染者数は１万２１０７人となり、昨年１２月末からの１ヵ月間で約２倍に増加。同一の学校で１０人以上の感染者が確認された事例は８０件だった。

　学校関係者の感染者数は、児童生徒が１万２１０７人、教職員が１５８６人となり、前回調査時（昨年６月１日～１２月３１日）の６１５９人、８３０人からいずれも約２倍に増加。幼稚園関係者が６０４人（幼児３７５人、教職員２２９人）で１・６倍となった。重傷者は教職員２人、幼稚園関係者１人の計３人。

　児童生徒の感染経路の割合は、「家庭内感染」が５６％と過半数を占め、「不明」「学校内感染」「家庭・学校以外の活動・交流等」の順に多い。

　教職員の感染経路は、「不明」が５５％で最も多く、「家庭内感染」「家庭・学校以外の活動・交流等」「家庭内感染」「学校内感染」と続く。

　同一の学校で複数の感染者が確認された事例は１０８７件。１０人以上確認された事例は８０件（小学校９件、中学校１１件、高校５８件、特別支援学校２件）だった。

　文科省では、学校関係者の感染者数は、全国的な増加に伴い１月上・中旬にピークを迎え、下旬以降は減少傾向にあるとしている。

(国 2021-03-02付)