教師養成等で諮問へ　１２日に中央教育審議会

（国 2021-03-11付）

　萩生田光一文部科学大臣は９日の記者会見で、第１１期となる次期中央教育審議会に「令和の日本型学校教育を担う教師の養成・採用・研修等のあり方」「第３次学校安全の推進に関する計画の策定」を諮問する考えを示した。あす１２日に開く第１２８回中教審で会長を選任し、諮問する。

　第１０期中教審ではことし１月、すべての子どもたちの可能性を引き出す個別最適な学びと協働的な学びを実現する「“令和の日本型学校教育”の構築について」をまとめた。

　萩生田大臣は記者会見で「新しい時代の学校教育の成否は、教師の資質・能力にかかっている」とし、学びの在り方の変化とともに、教師の養成・採用・研修についても、基本的な在り方までさかのぼって検討する必要があるとした。

　また、東日本大震災から１０年が経過する中、安全・安心な学校施設の整備や主体的に行動する態度を育成する安全教育の推進が引き続き重要な課題になると強調。

　このため、第１１期中教審に「令和の日本型学校教育を担う教師の養成・採用・研修等のあり方」「第３次学校安全の推進に関する計画の策定」を諮問する考えを表明。「これらの課題のみならず、わが国の教育に関する様々な課題について活発かつ有意に審議していただきたい」と述べた。

(国 2021-03-11付)