道森林管理局　森林づくり発表会　最優秀に旭農、帯農　高校生が学びの成果披露

（国 2021-03-05付）

　道森林管理局は、２月１６・１７日に同局で開催した令和２年度北の国・森林づくり技術交流発表会における口頭発表部門の受賞者を発表した。学校関係では、森林保全・ふれあい部門の局長賞（最優秀賞）に旭川農業高校、高校部門の局長賞（最優秀賞）に帯広農業高校が選ばれた。

　発表会は、森林や林業にかかる技術等の情報交換を目的に、森林づくりや森林環境教育、森林・林業に関連する取組や活動を発表するもの。発表形式は口頭とポスターの２種類。

　口頭発表では、音階を奏でる木製のスロープトイの開発課程や広報活動の展開を発表した旭川農業高が森林保全・ふれあい部門の局長賞（最優秀賞）を受賞。

　また、高校部門の局長賞（最優秀賞）に帯広農業高、局長賞（優秀賞）に旭川農業高が選ばれた。

　帯広農業高は、十勝の民有林で人工林の７割以上を占めるカラマツを題材に、実習や見学の成果を発表した。

　旭川農業高は、小規模蒸留装置でトドマツの葉からオイルを抽出し、製材くずと組み合わせて芳香剤を製作した。

　ポスター発表は道森林管理局のホームページで掲載中。旭川農業高から５点、岩見沢農業高から２点のポスターが出展されている。

　発表校と発表課題名はつぎのとおり。＝敬称略＝

【口頭発表】

▼森林保全・ふれあい部門

▽局長賞（最優秀賞）＝旭川農業高（市川諒、望月康孝）「アクセシブルデザインスロープトイの開発と公開　パート２」

▼高校部門

▽局長賞（最優秀賞）＝帯広農業高（山久保琢人、金山幸愛、小野田瑞希）「カラマツ人工林施業を学ぶ」

▽局長賞（優秀賞）＝旭川農業高（井上航、木村咲人）「トドマツアロマオイルの抽出と活用に関する研究～香りから広がる林業のみらい」

【ポスター発表】

▽旭川農業高森林科学科森林環境班「旭農版コンテナ苗の生産～１粒播種までの道」

▽旭川農業高森林科学科森林循環班「森林流出水の水質特性と水源涵養機能における定量的評価―森林水文学の視点から考察して」

▽旭川農業高森林科学科林産加工班「針葉樹の新たな活用方法を探る～トドマツ炭の水質浄化作用を検証」

▽旭川農業高森林科学科「トドマツアロマオイルの抽出と活用に関する研究～香りから広がる林業のみらい」

▽旭川農業高森林科学科森林資源活用班「アクセシブルデザインスロープトイの開発と公開　パート２」

▽岩見沢農業高森林科学科「北海道岩見沢農業高校における木育に関する取組について」

▽岩見沢農業高森林科学科「岩見沢農業高校月形演習林における掲示教育の推進活動の記録（２０２０）」

(国 2021-03-05付)