変形労働　学校へ導入阻止　道教組　第３４回定期大会

（関係団体 2021-03-19付）

　道教組は６日、第３４回定期大会をオンライン開催した。２０２１年度運動方針では、１年単位の変形労働時間制の学校への導入反対、長時間過密労働の解消などを掲げた。３～５月の重点課題として、制度阻止のため、校長に対して、関連通知などがあれば教職員へ丁寧に説明を行い共通理解を図ることを求める交渉・懇談を行うなどとした。

　冒頭、川村安浩執行委員長があいさつ。

　文部科学省が示す個別最適な学びを批判し、「一人ひとりを大切にする学びにしていくためには、少人数学級の拡充こそが重要」と訴えた。

　決定した２０２１年度運動方針では、「教職員の生活と権利を守る取組」を掲げ、１年単位の変形労働時間制導入に反対し、長時間過密労働を解消して教職員の命と健康を守る取組を進めるなどとした。

　また、３～５月の重点課題として、「１年単位の変形労働時間制導入を許さず、教職員の長時間過密労働を解消する取組を、職場・地域から進める」と掲げ、市町村教委に対し、「１年単位の変形労働時間制を導入せず、実効ある長時間過密労働解消の施策を進めることを求める交渉・懇談を行う」とした。

　校長に対しては１年単位の変形労働時間制を学校に導入しないこと、制度についての通知などがあれば教職員へ丁寧に説明を行い共通理解を図ることを求める交渉・懇談を行っていくこととした。

　また、「協力・共同の学校づくりへの合意を職場で広げる」ことを掲げ、コロナ禍にある子どもたちの今の姿を出発点とし、学校・教育について語り合い、教育課程づくりを工夫し、協力・共同の学校づくりに取り組む活動などを推進していくこととした。

(関係団体 2021-03-19付)