道内中３生の英語力（札幌市除く）　英検３級相当以上５１％　前年度比１４ポイント増加

（道議会 2021-03-23付）

　道教委は、英検３級相当以上の英語力を有する道内の中学３年生（札幌市を除く）の割合が本年度５１％となり、前年度と比べ１４ポイント増加したことを明らかにした。１９日の１定道議会予算特別委員会第２分科会で小玉俊宏教育長は、スポーツチームと連携した動画教材の更新などＩＣＴを活用した取組を進め、生徒の英語力の向上を支援していく考えを示した。

　小松智子学校教育局長は、国が実施している英語教育実施状況調査を活用して、本年度の道内中学生の英語力について道独自に調査した結果、中学校卒業相当の英語力とされる英検３級相当以上を有する中学３年生の割合が、前年度の３６・５%から１４・８ポイント増加して５１・３%となり、道教育推進計画で示す目標値の５０%を上回ったと説明した。

　英語力向上の要因について川端香代子義務教育課長は、令和元年度から日本英語検定協会の協力を受け、英検IBAを道内すべての中学校で実施し、協会からの提供データや分析結果を生徒の英語力の客観的な把握や指導方法などの工夫に生かしていること、各学校では、ICTを活用して英語に接する機会を確保する取組が行われていることなどによって、成果が表れてきているとの考えを示した。

　小玉教育長は、今後、小・中・高校英語教育支援事業の推進校による効果的な指導方法を示した授業動画や英語IBAを活用した実践事例をまとめた資料を作成・配布し、各学校の授業改善が一層進むよう支援する考えを表明。

　また、４月から小・中学校に１人１台端末が整備されることを踏まえ、スポーツチームと連携した動画教材をリニューアルするほか、海外の学校やグローバルに活躍する人材とのオンライン交流などの取組を行うとし、「目的や場面、生徒たちの興味・関心に応じた英語コミュニケーション能力の一層の向上に取り組んでいく」とした。

　大越農子委員（自民党・道民会議）の質問に対する答弁。

(道議会 2021-03-23付)