子の命と学びを守る共同宣言　切れ目ない感染対策を　対新型コロナ　教育関係２５団体

（コロナウイルス関連 2021-04-26付）

　道教委は２３日、札幌市内の道第２水産ビルで子どもたちの命と学びを守る教育関係団体連絡会議を開いた。幼稚園から大学まで校種を超えて行政、教育関係２５団体が一堂に会する初の会議。新型コロナウイルスの感染防止に向けた効果的な取組を共有し、感染症から「子どもたちの命と学びを守る」共同宣言を決定。教職員に、ゆるみや切れ目のない感染症対策を求めたほか、関係機関が取り組むべき５つの事項を定め、道内の子ども・学生とその家族、教職員に感染拡大防止の基本ルールの順守などを呼びかけていく。

　会議は、新年度が始まり人の移動や交流が活発化する中、感染力が強いとされる変異株の流行が懸念されることから、道内の行政、教育関係機関２５団体が一丸となって感染拡大を防止するため開催。オンラインを含め道、道教委、道内の教育関係団体から約３０人が参加した。

　開会に当たり、道教委の小玉俊宏教育長は、全国的に感染拡大が広がる中、道内の教育関係機関などが一丸となり、感染症対策を徹底する必要性を強調。感染症との闘いは今後も続くとし、子どもたちの健康と学びを保障するため結束を呼びかけた。

　つぎに、道私立幼稚園協会、道小学校長会、道中学校長会、道高校長協会、道高校体育連盟、道特別支援学校長会、日本私立大学協会道支部、札幌市教委が感染防止に向けた取組を発表した。

　最後に、新型コロナウイルス感染症から「子どもたちの命と学びを守る」共同宣言を決定。幼児児童生徒、学生、家族に対しては「かからない、うつさない」ための主体的な行動を、教職員に対しては「ゆるみなく、切れ目なく」感染症対策を徹底するよう求めた。

　その上で、道内の教育関係機関が取り組む５事項を定め、関係機関が子どもたちの命と学びを守る活動に全力を尽くすとした。

　今後、取り組んでいく５事項はつぎのとおり。

▼学校での感染リスクを回避するため、あらためて衛生管理マニュアルに基づき、マスク着用と手指消毒、および社会的距離、食事と会話等基本ルールの順守・習慣化を推進する

▼体調・行動等入力フォームの活用など、幼児、児童生徒および学生、教職員等の日常的な健康観察について、家族を含め注意喚起を行う

▼部活動の大会やコンクール等種目に応じた感染予防ガイドラインに基づき、参加者、応援者の事前の健康観察と、移動時や会場内の対策徹底を図る

▼修学旅行や帰省・レジャーについては、外出自粛等行動制限が要請されている地域との往来には、特に慎重な検討を行い、事前の健康観察と移動時、宿泊先等での３密回避など安全行動を促す

▼感染症に関する正しい知識や相談窓口の周知など、家庭と連携を図り、幼児児童生徒および学生の不安に寄り添った支援と感染者等への差別、偏見等の防止に努める

(コロナウイルス関連 2021-04-26付)