石狩管内道立校宿泊行事見合わせ まん延防止措置踏まえ道教委 新たにフォローアップシート 実効性確保(コロナウイルス関連 2021-05-11付)
道教委は8日、まん延防止等重点措置を踏まえた学校における新型コロナウイルス感染症対策の方針を決定し、関係者に通知した。校内感染が確認された学校で活用するフォローアップシートを新たに作成。教育局がチームとなり感染症対策の徹底を指導し、市町村教委と情報を共有する。石狩管内の道立学校では集団の宿泊行事を当面の間、実施を見合わせ、体育祭や学校祭は分散・縮小など対策を十分に実施できる場合のみ可能とした。
まん延防止等重点措置の実施すべき区域に北海道が指定されことを受け、道は8日の道感染症対策本部会議で、5月9日から31日の間、札幌市において必要な措置を実施することを決定した。
これを踏まえ道教委は、同日付で通知「まん延防止等重点措置を踏まえた学校における感染症対策」を各教育局長・道立学校長、札幌市を除く市町村教委教育長に発出。①学校運営に関する重点配慮②石狩管内の道立学校における留意事項―の2点を周知した。
学校運営に関する重点配慮では、校長が学校保健委員会を開催して学校医や学校薬剤師などと連携強化を図り、衛生管理マニュアルに基づき基本的な感染症対策を徹底するよう要請。顔にフィットしているマスクを選ぶことや、布マスクは1日1回洗濯することなどを確認するよう求めた。
部活動における感染拡大防止のため、マスクの正しい着用や手洗いを徹底するほか、部活動終了後に生徒同士の食事を控えることなど、活動顧問会議などを活用して対策を徹底するよう求めている。
やむを得ず登校できない児童生徒に対しては、クラウドサービスを活用して健康観察や学習指導を行う環境を整備し、義務教育段階においては端末の持ち帰りや貸し出しなどの学習支援体制を確保する。
石狩管内道立学校における留意事項では、児童生徒の通学手段や地域の感染状況を踏まえ、時差通学や1日の授業時間の削減の検討など、登下校・日課・授業における感染症対策を要請した。
修学旅行や宿泊研修などの集団宿泊的行事は当面の間、実施を見合わせ、運動会・体育祭・学校祭などの感染リスクが高い行事は原則中止・延期としつつ、分散・縮小など対策を十分に実施できる場合は可能とする。
これらの取組の実効性確保に当たっては、新型コロナウイルス感染症対策にかかるフォローアップシートを作成。校内感染が確認された学校において要因や対策、通知における留意事項の実施の有無を確認するよう呼びかけた。
また、各教育局がチームを編成し、各学校における感染症対策の徹底を指導。市町村教委と情報を共有し、連携して感染症対策に取り組む。
石狩管内の道立学校における留意事項はつぎのとおり。
【石狩管内の道立学校における留意事項】
▼登下校・日課・授業
石狩管内の道立学校については、児童生徒等の通学手段や地域の感染状況を踏まえながら、時差通学や1日の授業時間の削減(授業カット、短縮授業等)を検討するなど、感染防止と生徒の負担軽減を図ること。
▽生徒の登校時刻と一般の通勤時刻が重ならないよう、時差通学を検討すること
▽学年ごとの登下校時間をずらすなど、登下校時の密を回避する工夫をすること
▽特別支援学校においては、学校の実情や障がいの状態等に応じた対応について、個別に具体的な検討を行うこと
▼寄宿舎
「新型コロナウイルス感染症の対策に係る寄宿舎の対応について」(令和2年2月26日付け事務連絡)等を踏まえて、食事や入浴等で3つの密が重なりやすくなる場面のリスクを避ける取組を徹底すること。また、寄宿舎利用中に発熱等の症状が出た場合の対応についてあらためて確認すること。
▼学校行事
▽集団宿泊的行事(修学旅行や宿泊研修等)は、当面の間、実施を見合わせること
▽感染のリスクが高い行事(運動会・体育祭や学校祭等)は、当面の間、原則中止または延期すること。ただし、分散、縮小など感染症対策を十分に講じて実施できる場合は可能とする
▼部活動
「学校における新型コロナウイルス感染症への対応について」(令和3年4月30日付け教健体第167号)に基づき、適切に実施すること。
(コロナウイルス関連 2021-05-11付)
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