引率者 帰着後在宅勤務 道教委 各種大会参加の留意点通知
(コロナウイルス関連 2021-05-28付)

 道教委は26日付で、通知「大会等への参加における新型コロナウイルス感染症対策」を各教育局長、道立学校長、札幌市を除く市町村教委教育長に発出した。感染拡大防止のため、各種大会の参加前・参加中・参加後における留意点を周知。開催地の感染状況によって、引率者の教職員は帰着後3日間程度、在宅勤務の対象とするよう求めた。

 高体連、高野連、高文連、定通体連、中体連などの大会で感染拡大の徹底を図るため、各種大会参加に当たっての留意点をまとめたもの。

 全道大会・全国大会等へ参加する場合、大会参加5~7日前に学校保健委員会を開催し、感染症対策を協議するよう要請。直近2週間の健康観察の内容を確認し、健康面で不安のある選手やその家族に対してPCR検査を促すなどの対策を施す。

 道立学校では、全道大会等参加2日前に健康観察の内容を教育局に提出し、市町村立学校では市町村教委に提出するなど、情報共有を図る。

 他管内に移動する大会では、人流を減らすために参加者を厳選。保護者にも感染症対策を確認してもらい、家庭での対策徹底を求める。

 大会終了後も、開催地の感染状況を踏まえて感染拡大防止を徹底する。

 引率した教職員は帰着後3日間程度、生徒や他の教職員等との接触を減らすなど感染症対策に万全を期すよう要請。

 道立学校では、この間を在宅勤務の対象とし、市町村立学校においても、適切に対応するよう求めている。

 概要はつぎのとおり。

▼部活動の基本的な考え方

 道内すべての地域が緊急事態措置区域となり、部活動を原則休止としていることから、高体連、高野連、高文連、定通体連、中体連等における緊急事態宣言後の直近の大会(地区・支部、全道)に参加する部活動に限り、厳選して練習を行うこと。

 厳選した練習とは、例えば感染症対策に配慮した活動時間や参加人数の削減、活動内容の工夫等を示す。

 合宿など宿泊を伴う活動や対外試合等を自粛するとともに、高体連等において地区・支部大会が終了し、全道大会への参加につながらなかった部活動については、休止すること。

▼大会参加前

▽全道大会および全国大会等への参加については、校長は大会に参加する日から起算して5~7日前に学校保健委員会を開催し、大会参加に当たっての感染症対策を協議するとともに、生徒が毎日報告している直近2週間分の健康観察(体温・体調、行動等入力フォーム等)の内容を確認し、必要に応じて学校医にも相談した上で、健康面で不安のある選手およびその家族に対し、医療機関の受診(PCR検査等)を促すなどの対策を行うこと(引率者も同様)。

 新型コロナウイルス感染症が、学校が所在する地域でまん延する状況にある場合や、学校保健委員会開催日から起算して2週間以内に校内で生徒や教職員等の感染事例がある場合は、特に感染症対策の徹底を図ること。

 道立学校においては、当該健康観察を全道大会等参加の2日前に所管の教育局へ提出し、情報を共有すること。市町村立学校においては、当該市町村教委に提出するなど、情報共有を図る体制づくりに努めること

▽新型コロナウイルス感染症にかかる出席停止中の生徒および感染症によって職務専念義務を免除されている教職員は参加させないこと

▽参加者は、主催者が作成した健康観察カード等に、体温、体調等を正確に記録するとともに、毎日、部活動の顧問等が確認すること

▽参加者は、発熱の有無にかかわらず風邪症状がある場合は、自宅で休養するとともに、単なる風邪と判断することなく、必ず医療機関や保健所等に相談すること

▽全道大会など、他の管内に移動する場合は、極力人流を減らす観点から、参加者を厳選すること

▽大会参加に当たっては、保護者に主催者や部活動の感染症対策を確認した上で、承諾を得るとともに、家庭での感染症対策の徹底を依頼すること

▽開催地に移動する場合は常にマスクを着用し、会話を控えることはもとより、バス等の車両で移動する際は、車両の換気に加え、定期的に休憩を取り、車外に出るなどの対策を行うこと

▽全道大会等出場にかかる壮行会や報告会、応援活動はオンラインや校内放送等を活用することとし、校内外を問わず集合する行事は行わないこと

▼大会期間中

▽毎日、引率者等が参加者の体温、体調等を確認するとともに、発熱の有無にかかわらず風邪症状がある場合は、単なる風邪と判断することなく、必ず医療機関や保健所等に相談すること

▽大会等の期間は、主催者の新型コロナウイルス感染症対策にかかる留意事項や指示を順守すること

▽熱中症に留意しながら、支障のない限りマスクを着用すること

▽食事の際は、黙食を徹底し、会話をするときは必ずマスクを着用すること

▽更衣室では、会話を控えるとともに、人数や時間を制限するなど密を回避すること

▽会場に入る前は、主催者による検温、手指消毒等を徹底すること

▽宿泊する場合は、できる限り部屋の人数を削減し、マスクの着用など感染症対策の徹底を図ること。宿泊施設によるガイドライン等に従うとともに、会場への移動以外、外出は控えること

▽試合の場面以外では、他校の生徒との接触を控えること

▽保護者等の試合観戦については、主催者の指示等を順守するようあらかじめ伝えておくこと

▼大会終了後

▽開催地の感染状況を踏まえ、生徒は3日間程度休養したり、医療機関や民間検査機関等のPCR検査を活用したりするなど、感染拡大防止に努めること。引率者等の教職員は、帰着後3日間程度、可能な限り生徒や他の教職員等との接触を減らすなど、感染症対策に万全を期すこと。道立学校においては、この間において、校長が校務の運営に支障がないと認める場合には、新型コロナウイルス感染症対策のための一斉臨時休業期間等における道立学校職員の在宅勤務実施要領第2条第6号に定める「教育長が特に必要と認める職員」として在宅勤務の対象とするものとし、その承認に当たっては、教職員課への協議を不要とすること。市町村立学校においては、道立学校の例を参考に適切に対応すること

▽参加者は、発熱の有無にかかわらず風邪症状がある場合は、自宅で休養するとともに、単なる風邪と判断することなく、必ず医療機関や保健所等に相談すること

(コロナウイルス関連 2021-05-28付)

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