昨年６月～ことし４月末の感染　児童生徒１９９６２人　小学生の家庭内感染７８％

（コロナウイルス関連 2021-06-02付）

児童生徒などの感染状況（クリックすると拡大表示されます）

　文部科学省は、学校における新型コロナウイルスの感染状況（昨年６月１日～ことし４月３０日）をまとめた。児童生徒の感染者数は１万９９６２人で、４月に入り１週間当たりの報告件数が増加。感染経路は小学生の家庭内感染が７８％と依然として高い。同一校で複数の感染者が確認された事例は１７５７件となり、高校が半分以上を占めている。

　文科省は、学校関係者に新型コロナウイルス感染症患者が発生した場合、学校の設置者に対し報告を求めている。

　昨年６月１日からことし４月３０日までに文科省に報告のあった学校関係者の新型コロナウイルス感染症数は、児童生徒が１万９９６２人。

　１週間当たりの報告件数はことし４月から増加しており、３月２９日～４月１１日に４３７件、４月５～１１日に６２４件、４月１２～１８日に９３８件、４月１９～２５日に９７０件となっている。

　児童生徒の感染経路の割合は家庭内感染が５７％で、小学生は７８％。高校生は３４％など。また、高校での感染経路不明は３３％、学校内感染は２４％だった。

　教職員の感染者数は２６３７人で、感染経路不明が５６％、家庭内感染が２４％、学校内感染が１２％。

　同一の学校で複数の感染者が確認された事例は１７５７件（小学校３９３件、中学校３８１件、高校９３４件、特別支援４９件）で、高校で特に多い。このうち、５人以上確認された事例は３８６件（小学校６４件、中学校６４件、高校２４８件、特別支援１０件）となっている。

　幼稚園については、幼児６９５人、教職員３６２人が感染。感染経路は、幼児は家庭内感染が７３％、園内感染が１０％など。職員は感染経路不明が５０％、家庭内感染が２４％、園内感染が１５％だった。

(コロナウイルス関連 2021-06-02付)