独自緊急事態宣言・臨休受け　夏季休業の一部で授業　斜里町３校　遠隔授業も

（コロナウイルス関連 2021-06-04付）

　【網走発】５月３１日まで臨時休業となっていた斜里町立斜里小学校、朝日小学校、斜里中学校の３校が、６月１日に再開した。すべての学校で、夏季休業日の一部を授業日に充てる対応などを講じ、授業時数を確保する。また、斜里中では、感染症への不安などを理由に欠席や不登校の生徒に対し、１人１台端末を貸し出してオンライン授業を行うなど、各校で工夫した教育活動を行う。

　町立はまなす保育園でクラスターが発生するなど、町内で新型コロナウイルス感染症が拡大したことを受け、斜里町は５月２４日、独自の緊急事態宣言を発令。斜里小、朝日小、斜里中の３校も５月２１日から３１日まで臨時休業の措置を講じた。

　町独自の緊急事態宣言は６月７日まで延長となったが、保健所の調査で現時点において学校での感染には至っていないと確認されたことから、３校は１日再開した。

　臨時休業期間中の授業時数を確保するため、各校では様々な対応を検討している。

　斜里小では、夏季休業日と冬季休業日の一部を授業日とする予定。また、教育活動や学校行事を見直し、教科指導に振り替えることとしている。

　朝日小では、当初夏季休業日としていた７月２７～３０日までの４日間を授業日に。

　斜里中では、夏季休業日を４日程度縮小し授業日に充てる。残りの時数は、行事等の練習などを必要最低限に絞って確保する。そのほか、感染症への不安などを理由に欠席や不登校の生徒に対し、１人１台端末を貸し出してオンライン授業を行う。

　学校行事は、各校で運動会や遠足を延期。中学校における部活動については、緊急事態宣言中は原則中止としているが、中体連の各大会に備え、今後部活動ごとに再開していくことを検討している。

　延期となっていた全国学力・学習状況調査については、各学校ごとに日程を決め、６月中に実施する。

(コロナウイルス関連 2021-06-04付)