福島と八雲で接種開始　教職員へのワクチン接種　渡島管内１１自治体　本紙調査

（コロナウイルス関連 2021-06-18付）

　【函館発】新型コロナウイルスのワクチン接種について、渡島管内１１市町のうち５市町でワクチンに余剰が出た場合、教職員などを優先的に接種する方針であることが本紙調査で分かった。１６日現在、福島町と八雲町ではすでに一部の教職員を対象に接種を開始。北斗市では、感染リスクが高いとされる給食センターの調理員や養護教員などに優先的に接種できるよう、準備を進めている。

　米ファイザー製のワクチンは開封後６時間以内に接種しないと使用できなくなるため、国はキャンセルが出た場合、近隣の関連施設を含め、入所者や従事者に可能な限り接種するよう、対応策をまとめている。

　ワクチンが余剰する場合には、それぞれの自治体で対応を検討するよう求めている。

　管内自治体では、６５歳以上の高齢者におけるワクチン接種の７月末完了を目指し順調に進んでいる。ワクチンの余剰や急なキャンセルなどによって、教育関係者を対象にワクチン接種を開始する方針を示しているのは、北斗市、福島町、鹿部町、八雲町、長万部町の５市町。

　うち、福島町と八雲町では、すでに教職員を対象とした接種を開始。北斗市は、感染リスクの高い学校職員から優先的に接種できるよう体制を整えるなど、各自治体で教職員等に対する接種に向けた準備作業が進められている。

　渡島管内の自治体における教育関係者のワクチン接種状況はつぎのとおり（１６日現在）。

▼函館市＝未定

▼北斗市＝高齢者分のワクチン接種でキャンセルが発生した場合、①給食センター調理員②養護教員③特別支援学級の教職員―を優先的に接種。ワクチン接種のキャンセルが発生した場合、接種会場近辺の学校の教職員に対し、場合に応じて接種できる体制を整えている

▼松前町＝未定

▼福島町＝町内の幼稚園、保育所、小・中学校、高校の教職員、学習支援員やスクールバス運転手のうち、接種を希望した人に接種。

７月下旬までに接種する

▼知内町＝未定

▼木古内町＝未定

▼七飯町＝未定

▼鹿部町＝高齢者と医療従事者、危機管理にかかわる職員、教職員の順に優先接種。具体的な接種開始時期は未定

▼森町＝未定

▼八雲町＝高齢者のワクチン接種において、キャンセルが発生した場合、すでに教職員に優先的に接種を開始

▼長万部町＝町民の中で６５歳以上の高齢者に対するワクチン接種でキャンセルが出た場合、各学校判断で希望する教員を優先的に接種。ファイザー製

(コロナウイルス関連 2021-06-18付)