道教委　緊急事態宣言踏まえ対応　９市町村に時差通学など　道立校の行動基準レベル３

（コロナウイルス関連 2021-05-18付）

新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた教育活動等（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は１５日、緊急事態宣言を踏まえた学校における新型コロナウイルス感染症対策の方針を決定した。特定措置区域である千歳市など９市町村に、小・中学校での状況に応じた時差通学、分散登校とオンライン学習を組み合わせた学習の実施を検討するよう要請。域内の道立学校では文部科学省が衛生管理マニュアルで示す学校の行動基準をレベル３へと移行する。部活動は道内全域で原則休止とし、高体連など大会に出場する部活動にのみ厳選して実施する。

　緊急事態宣言措置区域に北海道が追加されたことを受け、道は１５日の道感染症対策本部会議で、１６日から３１日までの感染症対策の方針を決定。感染者数が急激に拡大する石狩管内の市町村、小樽市、旭川市を特定措置区域とし、より強い対策を講じる。

　道教委は、同日付で通知「緊急事態宣言を踏まえた学校における新型コロナウイルス感染症対策」を各教育局長・道立学校長、札幌市を除く市町村教委教育長に発出。

　特定措置区域（石狩管内７市町村、小樽市、旭川市）の小・中学校では、児童生徒の通学手段や地域の感染状況を踏まえ、時差通学、分散登校とオンライン学習を組み合わせたハイブリッド型学習の実施を検討するよう求めた。

　道立学校ではこれらの取組を実施するとともに、全日制課程のすべての生徒が午後４時までに完全下校するよう要請。

　特別支援学校では、学校の実情や障がいの状態などに応じた対応を個別に検討する。

　臨時休業を実施した学校では、速やかにオンライン学習の実施体制を整備する。

　特定措置区域以外の学校における留意事項も示し、学校行事、部活動などの取り扱いは特定措置区域と同様とした。

　具体的には、修学旅行や宿泊研修などの集団宿泊的行事は実施を見合わせるほか、感染リスクが高い行事（運動会・体育祭、学校祭など）は中止・延期とし、分散・縮小など対策を十分に実施できる場合は可能とする。

　また、部活動は原則休止とし、高体連、高野連、中体連、高文連などの大会に出場する部活動に限り、練習を厳選して実施する。

　このほか、特定措置区域の道立学校における新しい生活様式を踏まえた学校の行動基準をレベル３に移行。マニュアルで示す対策を確認して徹底するよう求めた。

(コロナウイルス関連 2021-05-18付)