年度末・年度始めの感染防止へ　体調等確認システム導入　新型コロナで道教委　高校生等対象

（コロナウイルス関連 2021-02-16付）

　道教委の小玉俊宏教育長は１３日の道新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、体調・行動確認システムを導入する考えを示した。年度末・年度始めの感染拡大防止のため、オンラインで健康状態を記録・確認するもの。対象は道内公立高校の生徒と、令和３年度に新規採用、異動対象となる道立学校・道教委等職員。近日中に関係者に通知し、札幌市、市町村教委、私立学校などにも情報を提供する。

　道教委によると、ことし１月下旬から２月上旬にかけて高校での集団感染が複数発生しているものの、道内における学校関係者の感染者数は２月以降、減少傾向にある。

　一方、節目の行事や往来が活発化する年度末・年度始めにおける感染拡大が懸念されることから、道教委は対策を徹底するため体調・行動確認システムを作成。体温・健康状態の確認を従来の紙媒体からオンラインに変更する。

　対象は、道内公立高校２１９校の在校生、新・転入生約８万６０００人と、３年度の新規採用・異動対象となる道立学校、道教委等の職員４５００人。高校生と道立学校職員はGoogleフォーム、道教委等職員は電子自治体共同システムを活用する。

　スマートフォンで①体温②体調（咳、息苦しさ、鼻水、のどの痛み、体のだるさ、頭痛、嗅覚・味覚の有無など）③同居者の風邪症状④行動歴（感染リスクが高いと考えられる施設への訪問の有無）―を入力。結果は、生徒は学校ごと、職員は本庁または教育局ごとにリアルタイムでグラフ表示され、学校では相談や受診などの必要な対応について指導する。

　期間は、高校生は春休みの２週間、毎朝入力する。継続して活用するかどうかは学校の判断に委ねる方針。教職員は採用・異動前後の２週間となる３月１８日～４月１４日を予定している。近日中に通知を発出する。

　１３日に開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部会議で小玉教育長は、システムの概要を説明。

　札幌市を含む市町村教委、私立学校などにも情報を提供するとし、「簡単な操作で生徒自身と学校ぐるみのリスク管理を効率的に行えるようサポートしていく」と述べた。

(コロナウイルス関連 2021-02-16付)