道教委　年度末・年度始めの教育活動　式典等での３密回避を　オンライン配信など工夫要請

（コロナウイルス関連 2021-02-01付）

　道教委は、１月２８日付で通知「年度末・年度始めにおける感染症対策を踏まえた安全な教育活動の実施について」を各教育局長、道立学校長、札幌市を除く市町村教委教育長に発出した。活動場面に応じた感染症対策の留意点を周知。卒業式や入学式では、３密回避など感染症対策の徹底とともに、式典に参加できない保護者のためのオンライン配信などの工夫を呼びかけた。

　文部科学省の調査によると、昨年６月から１２月までの児童生徒の新型コロナウイルス感染者数は６１５９人。道内では、冬季休業明けに複数の高校で生徒の集団感染が確認されている。道教委は今後、年度末から新年度初頭における各種行事の開催を考慮し、教育活動を安全に実施するための留意事項を通知した。

　基本的な感染症対策として、文科省の衛生管理マニュアルに基づいた感染症対策の徹底と総点検を呼びかけ、児童生徒本人だけではなく同居家族に発熱などの風邪症状がみられる場合に登校を控える指導を徹底するようあらためて求めた。

　卒業式・入学式では、必要最小限の練習で計画すること、式場内における３密回避を求め、会場の都合上、式典に参加できない保護者等に配慮し、オンライン配信も積極的に活用することを求めている。

　修学旅行については、教育的意義から可能な限り実施することとした上で、緊急事態宣言の対象地域などを旅行先にしないよう周知した。

　２月１０日の道立学校の推薦入学者選抜、３月３日の学力検査では、すべての生徒が受検できるよう、健康管理に関する指導の徹底を要請。部活動に関しては移動、更衣、休憩中における感染症対策を徹底するよう求めた。

　学年末の休業期間においては、大人数の会食を控えるなど学校外における感染症対策を徹底すること、進学・転入学の際には異動先の感染状況や自治体の感染症対策に留意するよう呼びかけた。

　道教委は、リーフレット『年度末・年度始めにおける安全な教育活動の実施のポイント』を作成し周知。保護者への説明や市町村との情報共有に活用するよう求めている。

(コロナウイルス関連 2021-02-01付)