岩農高が建設協会と協定締結　ＩＣＴ施工実習で体験　新たにＩＴとの違い座学で

（学校 2021-05-06付）

鎌田校長（右）と砂子会長

　【岩見沢発】岩見沢農業高校（鎌田一宏校長）と空知建設業協会（砂子邦弘会長）は４月２６日、連携授業協定を交わした。同校で行われた協定締結式には、農業土木工学科開発土木専攻班の２年生８人と空知建協の砂子会長や広報・企画委員会の岸本友宏委員長らが出席。通常施工とＩＣＴ施工の違いを実習で体験するほか、本年度は新たにＩＴとＩＣＴの違いを学ぶ座学などを行い、建設産業への理解深化、人材の育成につなげていく。

　同校は、平成３０年度、空知建協会員企業の㈱砂子組と、令和元年度からは、協会と協定を締結。協会との連携は本年度で３年目となる。

　本年度は、農業土木工学科２年で開発土木専攻班の佐藤楓さん、阿部遥仁さん、井上青大さん、河端輝季さん、西野聖弥さん、升本冠威さん、三上斗蒼さん、山田悠斗さんの８人が授業を受ける。

　授業は、５～１０月ころにかけて週１回、１コマ５０分を２コマ連続で１２回実施する予定。昨年から引き続き、協会会員企業職員を講師に招き、校内で従来施工とＩＣＴ施工の比較検証などを行うほか、本年度は、新たにＩＴとＩＣＴの違いについて、座学による学習を計画している。

　協定締結式では、はじめに砂子会長があいさつ。昨年の取組が２年度ⅰ―Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎのⅰ―Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎ推進コンソーシアム会員の取組部門で国土交通大臣賞に輝いたことにふれ「皆さんの記憶に残る良い取組にしたい。一緒になって知恵を絞って汗を流してもらいたい」と期待した。

　続いて、岸本委員長が授業の概要を説明。「将来の建設業などについて想像を膨らませ、一緒に学んでいければ」と呼びかけた。

　生徒代表あいさつでは、班長を務める佐藤さんが「専門的な学習を通して、進路選択の幅を広げたい。前向きに活動したい」と意気込みを語った。

　砂子会長と協定書に署名したあと、鎌田校長は「知識と技術のバランスが大切。独自性と創造性をもって学んでほしい」と期待を寄せた。

(学校 2021-05-06付)