湧別高と北大教育学研究院締結　ICT機器活用総合支援で　学び深化へ　広く活用

（学校 2021-05-11付）

オンラインで行われた締結式

　【網走発】湧別高校（村田一平校長）は４月中旬、北海道大学大学院教育学研究院と同校魅力化事業にかかるＩＣＴ機器活用総合支援に関する覚書を締結した。研究院からタブレット端末をはじめとするＩＣＴ機器計１４台の貸与を受けるもので、文部科学省「地域との協働による高校教育改革推進事業」の取組など様々な教育活動で活用していく。ウェブ会議システムを活用して締結式が執り行われ、村田校長と研究院の宮﨑隆志院長が覚書に署名。より一層の連携推進を誓った。

　湧別町は令和２年１月、地域社会を支える人材の育成を目的に北大大学院教育学研究院と連携協定を締結。地域活性化、生涯学習、学術研究などの分野で相互に協力・発展するとしている。

　湧別高は元年度から本年度までの３年間、文科省の地域との協働による高校教育改革推進事業の地域協働推進校（アソシエイト）に選ばれており、研究開発構想名「高校魅力化を中核とした町おこしプロジェクト～本気で考え創造する町の未来」のもと、総合的な探究の時間「未来計画」、郷土愛教育、町おこしへの参画などの取組を推進。活動の中では、研究院の篠原岳司准教授をカリキュラム開発専門家に招へいして指導助言を受けるなど、研究院との連携体制を構築している。

　新型コロナウイルス感染症の影響で研究院をはじめとする外部との交流機会の設定が困難となったことを受け、ウェブ会議システムなどを用いた活動を推進できるよう、湧別高は、町と研究院の連携協定に基づき覚書を締結。５年１月まで研究院からＩＣＴ機器の貸与を受けることとなった。

　提供されたのは、タブレット端末５台、ウェブカメラ２台、ＵＳＢマイク２台、ミラーリング機材３台、ビデオカメラ１台、ビデオキャプチャー１台の計１４台。研究院との交流のみならず、様々な教育活動で活用していくこととしている。

　ウェブ会議システムを活用して執り行われた締結式では、村田校長と研究院の宮﨑院長が覚書に署名し、より一層の連携を誓った。

　村田校長は「新型コロナウイルス感染症の影響で外部とのつながりが課題となっていた。貸与された機材を活用し、生徒の学びを深めていきたい」と謝辞を述べた。

(学校 2021-05-11付)