共同研究など５項目掲げ　千歳科技大　道内４高専と協定

（学校 2021-04-28付）

千歳科技大の宮永学長（中央）と４高専の校長

　千歳科学技術大学（宮永喜一学長）は２６日、同大で道内４工業高等専門学校との教育・研究等に関する包括連携協定調印式を執り行った。函館工業高等専門学校、苫小牧工業高等専門学校、釧路工業高等専門学校、旭川工業高等専門学校の学校長と、宮永学長が協定書に署名。教育活動の推進や共同研究の実施など５項目の協定事項を掲げ、教育の発展に向けた連携を確認した。

　協定は、相互の知見の理解と教育・研究に関して、連携活動に必要な情報の共有に努め、相互に連絡協力し、発展に資することが目的。

　協定事項は、①教育活動の推進②共同研究の実施③教育・研究の施設・設備の利用④学生・教職員の交流⑤その他連携を図るために必要な事項―の５項目を掲げた。

　協定式には、函館高専の伹野茂校長、苫小牧高専の小林幸徳校長、釧路高専の小林幸夫校長、旭川高専の高橋薫校長のほか、各校の事務部長らが訪れ、同大からは宮永学長、山中明生副学長、大越研人研究科長が出席した。

　各学校長が協定書に署名。宮永学長は「高専は感覚的に多様性のある優秀な学生が多い」とし、編入学や専攻科からの大学院入学に期待を寄せた。

　また、「道内４高専が行う地域貢献の情報を共有することで、同大でも地域連携の活性化を図りたい」と話していた。

　高専を代表して、苫小牧高専の小林校長は、同大の施設が充実していることや研究者のレベルもより高いことにふれ、「先端的な研究活動に関して、訪問し合うことで直接得る刺激が大きい」と話し、「遠隔授業システムの構築など、同大独自の教育を参考にしたい」と述べた。

(学校 2021-04-28付)