４年度から使用の中学等教科書　２５日　審議会に諮問　札幌市教委　会議で決定

（札幌市 2021-05-12付）

　札幌市教委は、１０日に開いた教育委員会会議で、令和４年度から使用する中学校・中等教育学校前期課程用、４年度に使用する高校・中等教育学校後期課程用、特別支援教育用の教科用図書について、市教科用図書選定審議会に調査研究を諮問することを決定した。今後、２５日に開く市教科用図書審議会の総会において諮問し、７月と８月に開く教育委員会会議での審議を経て、各教科用図書を採択する予定だ。

　札幌市では、教科用図書の選定を公正に行うため、条例に基づく附属機関である市教科用図書選定審議会を設置しており、教育委員会の諮問によって調査研究を行っている。

　小・中学校用の教科書は、原則４年ごとに採択替えを行い、高校・特別支援教育用の教科書は、毎年採択替えを行っている。

　小学校については、元年度に採択替えを行ったことから、現在使用しているものと同様のものを引き続き採択する。

　中学校用の教科用図書については、２年度に採択替えを行ったが、社会の歴史的分野について、元年度の教科書検定ににおいて不合格となった教科書の再申請が２年度に行われ、合格となったことから１社から新たに教科書が発行される。これを受け、社会の歴史的分野の教科書のみで調査研究を行い、採択替えを行うこととした。

　高校・特別支援教育については、例年どおり採択替えを行う。

　今後、２５日に開く市教科用図書審議会の総会において各教科用図書の調査研究について諮問。７月と８月に開く教育委員会会議で各教科用図書について採択する予定。なお、審議会の日程・開催方法等は、新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえて検討する。

(札幌市 2021-05-12付)