授業改善へICT活用　道小・道中　道教委に教育条件整備提言

（関係団体 2021-05-17付）

　道小学校長会（吉田信興会長）と道中学校長会（三浦利章会長）は、道教委に「北海道教育の充実をめざす地域格差のない教育条件の整備に関する提言～“チーム北海道”として」を提出した。定数欠・代替教員の欠員解消、英語を指導する教員の確保など、授業改善のための体制整備を提言。新型コロナウイルス感染症対策の負担軽減を図る人的配置の拡充や、ICT環境整備の地域格差の解消を求めた。

　提言は、①学習指導要領の趣旨を生かした授業改善に向けた教育条件に関する提言②“チームとしての学校”実現に向けた教育条件整備―の２つ。

　①では、ICTを活用した授業改善の浸透と教育活動の質の向上、感染拡大防止対策とともに、授業改善や児童生徒と接する時間の十分な確保が必要と指摘。

　このため、定数欠・代替教員欠員解消などの教員定数の確保、ＩＣＴ環境の充実に伴う支援体制、ALTの充実、英語を指導できる教員の確保・養成など外国語等の教科指導における体制の整備・充実を求めた。

　②では、人的配置の充実に向けて主幹教諭の配置促進、専科教員の増員、中学校における免許外担当の解消を提案。

　新型コロナウイルス感染症対策の負担軽減を図るための学習支援員、スクール・サポート・スタッフの拡充のほか、ICT環境整備の地域格差の解消、事務の共同実施の推進など、学校の事務機能の強化を盛り込んだ。

　家庭、地域、関係機関等との連携協働体制を整備するため、学校と地域との連携を推進する地域連携担当職員の導人、コミュニティ・スクールの促進、学校・児童相談所等の関係機関・警察との連携協働体制の充実を求めた。

(関係団体 2021-05-17付)