“学び止めない”確立を　道公教総会研修会　山口会長あいさつ

（関係団体 2021-05-18付）

　道公立学校教頭会の令和３年度総会研修会における山口貴治会長のあいさつ概要はつぎのとおり。

　令和３年度となり１ヵ月半が経った。新型コロナウイルス感染症の収束が依然見通せない中、前年度に引き続き、各学校で様々な対策を講じながら教育活動を進めていることと思う。

　副校長・教頭においても、国や道の感染状況や動きを注視し、コロナ禍における学校内の環境整備に努め、児童生徒一人ひとりの学びが止むことのないよう先頭に立って取り組まれている。行事のもち方や授業の進め方など教育課程の細部にわたって工夫に努め、教職員の不安や悩みにも寄り添い、職員室の担任として、日夜業務に当たっていることと推察する。

　折しも、中学校の新教育課程が全面実施となる３年度は、ＧＩＧＡスクール構想によって個別最適化に向けた学習がより一層進み、ＩＣＴを活用した協働的な学びの実現が加速している。子どもたちを取り巻くいじめや不登校の問題、働き方改革などの課題も山積しており、私たち副校長・教頭の役割はさらに大きくなっている。

　そういった状況の中、３年度の道公教の活動は、フェイス・トゥ・フェイスで熱の伝わる距離感での研修会の実現を第一としながら、書面による決議や動画配信による活動報告、さらに双方向オンラインシステムを活用した研修なども状況に応じて取り入れ、「学びを止めない道公教」をさらに確立させていく。

　前年度からスライド実施となる９月の研究大会帯広大会については、参加期待数や会場人数を調整しながら参集する形を目標にして進めている。今後の状況によっては計画の変更も考えられるので承知してほしい。主管する帯広市教頭会には、一昨年度の後志大会から引き継いでの長期にわたる大会準備は運営メンバーも大きく代わる中で大変苦労をかけるが、大会成功に向け事務局も最大限のバックアップをしていく。あらためてよろしくお願いする。

　今後も先の見通せない状況が続くことが予想される。３年度も道公教の活動の２本柱である「研修活動」「要請活動」をしっかりと進め、職能の向上と学校教育の振興に寄与していきたい。学校長の意をしっかりと受けとめながら、「活力ある学校づくり」の実現に向け力を尽くし、全道の副校長・教頭の絆の深まりと共に、管理職の仕事の魅力を広く伝えていく。

(関係団体 2021-05-18付)