檜山局　『みんなdeサポート』　保護者の不安軽減へ　特別支援教育で初の冊子

（道・道教委 2021-05-19付）

檜山局みんなｄｅサポート（クリックすると拡大表示されます）

　【函館発】檜山教育局は、発達障がいなどで特別な支援を必要とする児童生徒への適切な支援について、保護者、教職員の理解を深めることを目的にした管内子ども支援ハンドブック『みんなdeサポート』を発行した。障がいのある子どもの特徴や対処方法などを紹介し、保護者の悩みや不安の軽減を図っていく。

　ハンドブックは、檜山局が独自に発行したもの。前年度に開催された管内特別支援連携協議会において、発達障がいのある子どもをもつ保護者の、日常における困り感を解消するような資料作成を求める意見が挙がったことから、作成した。

　①子育ての悩みや心配に、どう対処したらよいの？②子どもが困っているとき、どうすればよいの？③子どもの特徴や接し方、何をどのように伝えたらよいの？④子育ての悩みや不安ごとをどこに相談すればよいの？⑤みんなの相談支援マップ―の５部で構成。

　①では、ハンドブックの活用方法について説明。②では、子どものもつ発達障がいや学習障がいなどの特徴と、それらの対処方法を紹介している。

　③では、障がいのある子ども一人ひとりのニーズに対応した支援を効果的に実施するために作成する個別の教育支援計画の記入例や活用方法について解説。④では、道保健福祉部が実施するペアレントメンター派遣事業や、管内専門家チームによる保護者相談など、保護者の悩みや不安を解消するための相談事業・取組を掲載した。

　⑤のみんなの相談支援マップでは、管内各町の教委や保健福祉センター、子育て支援センターの住所・連絡先を地図で紹介している。

　檜山局義務教育指導班の齊藤真寛指導主事は「調べる中で自分自身が知らなかった事業を知ることもできた。保護者の障がいに対する理解が深まってほしい」と期待した上で「特別支援教育への理解を深めたい教職員にもぜひ読んでほしい」と話していた。

　ハンドブックは、檜山局ホームページからダウンロードできる。

(道・道教委 2021-05-19付)