道教委　２年度学校職員の懲戒処分　総数４８件　６年連続減　事故根絶へ実効ある取組推進

（道・道教委 2021-05-14付）

過去１０年間の学校職員の懲戒処分件数・札幌市を除く道内（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は、道内公立学校職員の令和２年度懲戒処分件数（札幌市を除く）をまとめた。前年度と比べ３０件減の４８件と６年連続で減少。わいせつ行為も８件減の３件と減少に転じるなど、交通違反・事故、一般事故ともに減少している。道教委は、飲酒運転や金銭事故などの重大事故が依然として生じていることから、事故の根絶に向けた実効性ある取組を積極的に推進するとしている。

　交通違反・事故と一般事故を合わせた２年度懲戒処分件数は４８件。このうち、交通違反・事故による処分件数が１６件減の２４件で、速度違反が１３件減の１４件、飲酒運転が１件増の２件などとなっている。

　一般事故による処分は１４件減の２４件。わいせつ行為が８件減の３件、体罰が３件減の８件、セクハラが１件減の２件などと減少し、個人情報紛失はなかった。

　処分の量定ベースでは、免職が２件減の６件、停職が１件減の８件、減給が１３件減の１４件、戒告が１４件減の２０件でいずれも減少した。

　道教委は本年度、庁内に不祥事防止対策官（主幹）を新設。不祥事防止に向けて教職員が自身の性格や行動などを深く認識するためのチェックシートを再構築するほか、全体的な傾向の情報を共有するポータルサイトを開設するなどの取組を進める。

　また、管理職を対象としたストレスマネジメント研修の開催、管理職員との面談などを通じたリスク行動やストレスの把握など、実効性のある取組を積極的に進めていくとしている。

(道・道教委 2021-05-14付)