道教委 3年度ふるさと教育等事業 実践校33校 協力校41校 北海道遺産の事例提供など
(道・道教委 2021-05-18付)

 道教委は本年度の道ふるさと教育・観光教育等推進事業の実践校33校と協力校41校を決定した。各校は「アイヌの人たちの歴史・文化等」「北方領土」「観光」のいずれかの学習テーマで取り組む。道ふるさと教育指導プログラムを活用した取組や、文化について学ぶ機会として日本遺産や北海道遺産の事例提供などに取り組み、郷土に対する理解を深める教育活動を展開する。

 同事業は、道徳科、総合的な学習の時間、特別活動などでアイヌの人たちの歴史・文化や北方領土の学習を取り上げたり、北海道の自然や文化、観光産業等の教育資源を活用したりすることで、郷土に対する愛着や誇りを育むふるさと教育・観光教育の充実を図ることが目的。実践校・協力校の指定期間は、指定の日から当該指定の日の属する年度末まで。

 実践校は、①道ふるさと教育指導プログラムを活用し、地域の人材や施設、関係機関等の教育資源を活用した教育活動と事例提供②北海道の自然や文化、観光産業等の教育資源を活用した実践、道教委が取りまとめている観光教育の実践例や体験施設先を活用した教育活動と事例提供③ふるさと教育・観光教育にかかわる学習の成果物の展示―の3つに取り組む。また、授業公開や人材の活用のほか、日本遺産や北海道遺産にかかわる事例提供などに取り組む。

 協力校は、道ふるさと教育指導プログラムを活用した実践と事例提供など8項目のうち、1つ以上を選択して取り組む。

 本年度の実践校は、小学校21校、中学校11校、義務教育学校1校の計33校。協力校は小学校20校、中学校20校、義務教育学校1校の計41校を指定した。

 学習テーマ「アイヌの人たちの歴史・文化等」は、実践校が千歳沢市立祝梅小学校など小学校8校、中学校1校の計9校。協力校は小学校9校、中学校8校、義務教育学校1校の計18校。

 「北方領土」の実践校は、函館市立上湯川小学校など小学校7校、中学校6校の計13校。協力校は小学校6校、中学校4校の計10校。

 「観光」の実践校は、由仁町立由仁小学校など小学校6校、中学校4校、義務教育学校1校の計11校。協力校は小学校5校、中学校8校の計13校となった。

 本年度道ふるさと教育・観光教育等推進事業指定校における実践校と協力校はつぎのとおり。

【アイヌの人たちの歴史・文化等】

▼実践校

▽岩見沢市栗沢中

▽千歳市祝梅小

▽白老町虎杖小

▽平取町二風谷小

▽松前町大島小

▽士別市士別小

▽北見市相内小

▽幕別町白人小

▽弟子屈町和琴小

▼協力校

▽岩見沢市栗沢小

▽石狩市双葉小

▽真狩村真狩小

▽白老町白翔中

▽平取町平取中

▽長万部町長万部中

▽木古内町木古内中

▽上ノ国町河北小

▽せたな町久遠小

▽富良野市樹海小

▽留萌市留萌中

▽中頓別町中頓別中

▽斜里町知床ウトロ学校

▽更別村上更別小

▽釧路町昆布森小

▽釧路町昆布森中

▽別海町中春別中

▽羅臼町春松小

【北方領土】

▼実践校

▽江別市江別第三中

▽余市町東中

▽伊達市光陵中

▽新冠町新冠中

▽函館市上湯川小

▽今金町種川小

▽比布町比布中

▽枝幸町梨泊小

▽湧別町湧別小

▽鹿追町笹川小

▽釧路市興津小

▽浜中町散布中

▽根室市北斗小 

▼協力校

▽栗山町栗山小

▽北広島市西の里中

▽室蘭市旭ヶ丘小

▽えりも町えりも岬小

▽七飯町大中山中

▽鷹栖町北野小

▽天塩町天塩小

▽北見市相内中

▽足寄町大誉地小

▽根室市柏陵中

【観光】

▼実践校

▽由仁町由仁小

▽当別町西当別中

▽赤井川村赤井川中

▽安平町追分小

▽知内町知内小

▽剣淵町剣淵小

▽留萌市緑丘小

▽網走市呼人中

▽帯広市清川中

▽標茶町標茶小

▽中標津町計根別学園

▼協力校

▽深川市音江小

▽恵庭市恵庭小

▽ニセコ町ニセコ中

▽登別市青葉小

▽鹿部町鹿部中

▽江差町南が丘小

▽上ノ国町上ノ国中

▽音威子府村音威子府中

▽猿払村拓心中

▽美幌町美幌中

▽陸別町陸別小

▽浜中町茶内中

▽厚岸町厚岸中

(道・道教委 2021-05-18付)

その他の記事( 道・道教委)

檜山局 遠隔会議システム積極活用 学校訪問で校内研究協議 初任段階教諭の研修でも活用へ

 【函館発】檜山教育局は13日、本年度初の学校訪問を遠隔会議システムを活用して実施した。今金町立種川小学校(黒川貴功校長)における校内研究の充実に向けた取組について、今後の方向性について協議...

(2021-05-20)  全て読む

上川局がNTT東日本と連携協定 幌加内のICT学習支援 授業や家庭学習などに活用

上川局とNTT東日本連携協定  【旭川発】上川教育局は東日本電信電話=(NTT東日本)北海道事業部と連携し、幌加内町のICT学習支援事業に取り組む。3月31日付けで相互連携に関する協定を締結。同社からモバイルルーターの貸...

(2021-05-19)  全て読む

檜山局 『みんなdeサポート』 保護者の不安軽減へ 特別支援教育で初の冊子

檜山局みんなdeサポート  【函館発】檜山教育局は、発達障がいなどで特別な支援を必要とする児童生徒への適切な支援について、保護者、教職員の理解を深めることを目的にした管内子ども支援ハンドブック『みんなdeサポート』を...

(2021-05-19)  全て読む

道教委 3年度1日防災学校 4校種350校以上で 本年度新規の高校は85校

 道教委は、1日防災学校の令和3年度実施予定校をまとめた。小・中学校、高校、特別支援学校の各校種合わせて350校以上が計画。小・中学校は、145市町村で250校以上、本年度から新規開始となる...

(2021-05-19)  全て読む

ICTで深い学び実現 公立高校・特別支援学校長会議で小玉教育長あいさつ

道教委教育長小玉俊宏  道教委が12日にオンライン開催した令和3年度公立高校長・特別支援学校長会議における、小玉俊宏教育長のあいさつ概要はつぎのとおり。 ▼新型コロナウイルス感染症への対応  学校においては、...

(2021-05-18)  全て読む

小玉教育長 コロナ対応など要請 人材育成に尽力を 道教委が高・特校長会議

 道教委は12日、令和3年度公立高校長・特別支援学校長会議をオンライン開催した。開会あいさつに立った小玉俊宏教育長は、新型コロナウイルス感染症への対応やGIGAスクール構想およびICTを活用...

(2021-05-17)  全て読む

道教委 2年度学校職員の懲戒処分 総数48件 6年連続減 事故根絶へ実効ある取組推進

表  道教委は、道内公立学校職員の令和2年度懲戒処分件数(札幌市を除く)をまとめた。前年度と比べ30件減の48件と6年連続で減少。わいせつ行為も8件減の3件と減少に転じるなど、交通違反・事故、一...

(2021-05-14)  全て読む

道、道教委 4年度文教施策・予算に関する要望 働き方改革へ組織強化を 遠隔授業配信で教員加配要請

 道、道教委の令和4年度国の文教施策および予算に関する提案・要望(4月26日付1面既報)の概要はつぎのとおり。 ◆重点要望事項 ▼学校における感染症対策の充実  本道の各学校においては...

(2021-05-14)  全て読む

4月現在の設置・導入 道教委まとめ 義務教育学校は14校 小中一貫22市町村で展開

 道教委は、札幌市を除く道内公立学校の令和3年度小中一貫教育の設置・導入状況(4月現在)をまとめた。義務教育学校をみると、ことし4月に歌志内市立歌志内学園など3校が開校し、13市町村14校で...

(2021-05-14)  全て読む

一体となって課題解決を 高・特校長会議で上川局の河野局長

 【旭川発】上川教育局は4月下旬、上川合同庁舎で管内公立高校・特別支援学校長会議を開いた。校長32人が出席。学校経営の改善充実に向け、令和3年度管内教育推進の重点や、各課所管事項について共通...

(2021-05-13)  全て読む