理事会のスリム化推進　北私幼が定時総会開く　川畠会長 ワクチン接種要請

（関係団体 2021-06-17付）

感染症対策を講じて開催

公益社団法人北海道私立幼稚園協会（＝北私幼、川畠教孝会長）は５月下旬、札幌ルーテルセンターで令和３年度定時総会を開いた。議事では、今後想定される理事会のスリム化などを図るため、理事数を「２２人以上２５人以内」から「２０人以上２３人以内」に変更することや、退職一時金の支給要件である加入期間３年以上を１年以上に引き下げることなどを承認した。

　正会員数５１５人のうち、総会には本人と委任状対応を含め４４６人が出席。前年度同様、新型コロナウイルス感染症対策を講じ実施した。

　開会式の冒頭、川畠会長があいさつ。先日、知事に幼稚園等の教職員に対するコロナワクチンの優先接種を要請したことを報告し、「ワクチンの接種については各市町村長に権限があることから、一日でも早く教職員がワクチン接種できるよう、地元で市町村長に要請していきたい」と話した。

　また、昨年の全国出生数について、戦後最低であったことを紹介するとともに、北海道も１万５０００人減少するなど、目の前の課題が山積している状況にあると述べた。

　一方、全日本私立幼稚園連合会、関連団体の不祥事が発覚したことについて、「私としても遺憾であり責任を感じている」などと話し、総会の場で質疑に応えていく姿勢を示した。

　議題では、２年度収支決算報告について承認。協会定款の一部改正では、理事数を現状の「２２人以上２５人以内」から「２０人以上２３人以内」に変更することを決定。今後想定される理事会のスリム化、意思決定の迅速化、ガバナンス強化などの課題に対応していくことを確認した。

　また、教職員退職手当資金給付事業規則の一部改正については、退職一時金の支給要件である加入期間３年以上を１年以上に引き下げ、支給乗率を引き上げることなどを決めた。

(関係団体 2021-06-17付)