札幌市立高の４年度入選学校裁量　２校２学科で傾斜配点　旭丘普通　学力・評定９対１に

（札幌市 2021-06-21付）

令和４年度（２０２２年度）札幌市立高校入学者選抜における学校裁量についての実施予定一覧（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委は１８日、札幌市立高校の令和４年度入学者選抜における学校裁量事項の概要を発表した。市立札幌清田高校グローバルコースと、市立札幌旭丘高校で来年４月に新設する数理データサイエンス科の２校２学科で学力検査で傾斜配点を採用。複数尺度による選抜で重視する項目については、市立札幌旭丘高普通科で、学力と評定の割合を１０対ゼロから９対１に変更する。全日制・定時制の推薦入試は７校１１学科で実施。うち、２校４学科で英語の聞き取りテスト、４校５学科で自己アピール文の提出を行う。

　学力検査で傾斜配点を採用する学校は、市立札幌清田高グローバルコースと４年度新設の市立札幌旭丘高数理データサイエンス科の２校。市立札幌旭丘高数理データサイエンス科では数学および理科の配点を２倍、英語の配点を１・５倍に、市立札幌清田高グローバルコースでは英語の配点を２倍とする。

　複数尺度による選抜で重視する項目について、市立札幌旭丘高普通科においては、前年度まで１０対ゼロとしていた学力と評定の割合を９対１に変更。数理データサイエンス科についても９対１とした。

　個人調査等を重視する項目では、全校で評定６対学力４とした。

　なお、市立札幌大通高校においては、学力検査は実施するが複数尺度による選抜は実施しない。

　推薦入試について、全日制では、６校８学科で実施。面接以外に実施する項目では、市立札幌旭丘高普通科と数理データサイエンス科、市立札幌清田高普通科とグローバルコースにおいて、英語の聞き取りテストを行う。

　自己アピール文の提出は、市立札幌藻岩高校、市立札幌平岸高校デザインアートコース、市立札幌清田高普通科、グローバルコース、市立札幌新川高校で採用する。

　このほか、市立札幌旭丘高普通科と数理データサイエンス科、市立札幌清田高普通科とグローバルコースで適性検査、市立札幌平岸高デザインアートコースで実技、市立札幌清田高グローバルコースで英語による問答を行う。全日制で作文を実施する学校はない。

　定時制の市立札幌大通高における自己推薦入試では、面接以外に作文、自己推薦書の提出を取り入れ、午前部、午後部それぞれ３０人程度、夜間部５０人程度の入学枠を設けた。

　市立高校の学校裁量の実施予定は、市のホームページに掲載している。

(札幌市 2021-06-21付)