道教委　デジタル採点システム　小中高１０校　試行導入　７月から　業務縮減効果検証

（道・道教委 2021-06-22付）

　道教委は、学校における働き方改革の推進に向けた教員の業務支援ソリューションの実証研究事業のモデル校を決定した。恵庭市立和光小学校など小・中・高１０校においてデジタル採点システムを試行導入する。先発する前期グループの学校は７月から取組を開始する予定で、業務縮減の効果を検証して全道に成果を普及させる。

　デジタル採点システムは、解答用紙をスキャンしてデータ化することで、設問ごとに児童生徒の解答を一覧化して採点するもの。手書き・コメントの入力、合計点や各問題の正答率の自動集計、校務システムでも利用できる。

　事業は、デジタル採点システムを試行導入し、業務時間の縮減効果や教員の負担感の軽減について効果を検証するもの。連携協定を締結した日本電気＝北海道支社の協力を得て実施する。

　モデル校では、小テストや定期テスト、模試などでシステムを活用して採点作業に要した時間を記録。システムを利用しなかった場合の時間と比較して効果を計測するほか、校内の働き方改革推進コアチームなどで検討し、工夫改善を図る。

　モデル校の試行期間は、７～１２月末のグループA、９月～令和４年２月末のグループBに分類して取組を進める。

　道教委は、使用方法に関する説明会の開催など導入作業を支援するほか、アンケート調査などによって効果を検証する。教員業務の支援につながる新たなソリューションの可能性を検討し、事業成果の全道への普及を図る。

　モデル校はつぎのとおり。

【グループＡ（前期）】

▼小学校

▽石狩＝恵庭市和光

▽後志＝喜茂別町喜茂別

▽上川＝旭川市知新

▼中学校

▽檜山＝今金町今金

▽オホーツク＝紋別市紋別

【グループＢ（後期）】

▼小学校

▽胆振＝伊達市東

▽オホーツク＝網走市網走

▼中学校

▽石狩＝北広島市東部

▽日高＝日高町富川

▼高校

▽檜山＝江差

(道・道教委 2021-06-22付)