鹿追高 働き方改革実施計画 業務のDX化を図る 町営塾と連携し指導時間縮減
(道・道教委 2021-06-22付)

鹿追高校事業予定
鹿追高における事業の予定(クリックすると拡大表示されます)

 【帯広発】道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた鹿追高校(俵谷俊彦校長)は、令和3年度実施計画をまとめた。外部人材を活用した町営のオンライン公設塾との連携や、地域のスポーツ指導者や元サッカー日本代表監督・岡田武史さんの指導による安全で専門性の高い部活動指導によって、教員の在校時間の縮減や生徒一人ひとりと向き合う時間の確保を目指す。ICTを活用した取組によって印刷・採点・成績管理の効率化を目指し、業務のDX(デジタル・トランスフォーメーション)化を推進する。

 実施計画の概要はつぎのとおり。

◆目指す学校の姿

▼目標

 業務のDX化、業務の平準化、効率化、意思決定の迅速化を図り、高校の魅力化と働き方改革の両輪を円滑に推進する学校。

 教員一人ひとりのワークライフバランスの適正化、効果的で質の高い教育活動の提供を実現する持続可能な学校。

◆推進校の必須取組

【手引に掲げる取組のうち、学校の実情に応じ、取り組むことが可能なものを主体的に実施】

▼具体的な取組

▽対策コアチームの月例会議の実施

▽職員会議のペーパーレス化

▽教頭業務の見直し

▽Google Classroomの実施(前年度から継続)

▽教材データベースの共有

▼到達目標

 ROAD第5章に掲げる取組について、働き方改革推進コアチームで検討し、右記5点以上に着手する。

【出退勤管理システムによる時間外在校等時間のデータをもとに、分析・可視化し、ワークライフバランスにかかる職員の意識向上を図る】

▼具体的な取組

▽出退勤管理システムのデータを職員へフィードバックするとともに、超過勤務を長時間行っている職員の状況について聞き取りを行うなど、原因分析

▽データを月例コアチームと共有し、業務の平準化・効率化の案を作成・実行

▽データをもとに、職員の意識向上を図る研修を行う

▼到達目標

 毎月のデータをフィードバックするとともに、職員の意識向上を図る研修を年2回実施する。

【手引に掲載されていない業務改善(すでに実施している学校独自の取組含む)】

▼具体的な取組

①生徒1人1台iPadの活用

②授業の教材提示、小テスト、アンケート等にGoogle Classroomを積極的に活用(印刷・採点・成績管理を効率化)

③町営のオンライン公設塾との連携(時間外での個人指導時間の縮減)

④町の総合型地域スポーツクラブの組織強化の支援(サッカー部の指導委託等)

▼到達目標

①全学年3年度から開始

②2年度から実施

③3年4月末から開始

④2年度から実施

◆推進校の選択取組

【北海道アクション・プランに掲げる取組】

▼具体的な取組

▽ICTを積極的に活用した業務等の推進

 小テストにGoogle Classroomを活用、教材データベースの共有、定型業務の自動化についてコアチームで検討。

▽若手教員への支援

 教材データーベースの共有、相談しやすい環境の整備・雰囲気の醸成、初任者向けの研修機会の設定。

▽部活動の地域への移行や合理的で効果的な部活動の推進

 休日の地域移行を見据えた総合型地域スポーツクラブとの連携。

▼到達目標

▽関係業務の所要時間を30%縮減

▽初任者層の超過勤務時間を前年度より10%以上縮減する

▽部活動にかかる休日の超過勤務時間を前年度より10%以上縮減する

【その他】

▼具体的な取組

▽町営のオンライン公設塾との連携

▼到達目標

▽時間外での個人指導時間の80%縮減

(道・道教委 2021-06-22付)

その他の記事( 道・道教委)

道研 プロジェクト研究 HP等で協力校募集 7月8日まで 幅広い応募期待

 道立教育研究所は、令和2年度から3ヵ年計画で実施しているプロジェクト研究にかかる研究協力校を募集している。ホームページへの掲載や、各市町村教委、各学校などに幅広く参加を呼びかける活動は初め...

(2021-06-24)  全て読む

道教委 道立校ICT化支援 8月からヘルプデスク クラウド利用など相談対応

 道教委は8月1日から、GIGAスクールサポーターによるヘルプデスクの設置を計画している。BYOD(個人端末の学校持ち込み)を含む端末やクラウドサービスの利用などの相談に対応し、道立学校にお...

(2021-06-23)  全て読む

令和4年度公立高校推薦入学者選抜における普通科の「推薦の要件(志望してほしい生徒像)」

普通科の推薦の要件  道教委が定める募集要項に基づいて実施する公立高校普通科の推薦要件一覧表は①から始まり、②③および④左半分へと続きます。  市町村独自の要項で実施する岩見沢市立・知内町立・奥尻町立・三笠市...

(2021-06-22)  全て読む

7月21日まで休館延長 近代美術館等3施設 道教委

 道教委は、北海道における新型コロナウイルス感染症のまん延防止等重点措置を踏まえ、札幌市内における近代美術館、三岸好太郎美術館、文学館の休館期間を7月21日まで延長する。  札幌市以外に所...

(2021-06-22)  全て読む

道教委 デジタル採点システム 小中高10校 試行導入 7月から 業務縮減効果検証

 道教委は、学校における働き方改革の推進に向けた教員の業務支援ソリューションの実証研究事業のモデル校を決定した。恵庭市立和光小学校など小・中・高10校においてデジタル採点システムを試行導入す...

(2021-06-22)  全て読む

喜茂別小 働き方改革実施計画 ICT活用し業務削減 所要時間30%削減目指す

 【小樽発】道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた喜茂別町喜茂別小学校(木村明彦校長)は、令和3年度実施計画をまとめた。ICTを積極的に活用した業務を推進し、効率化を図り、所要時間削減率3...

(2021-06-22)  全て読む

道教委 特別支援教育FSP検討協議会 9月以降 公開授業配信 各管内の指導・支援充実へ

 道教委は14日、特別支援教育ファーストステッププログラム(FSP)検討協議会をオンラインで開催した。9月以降、オンライン授業改善セミナーにおいてリーダー教員による公開授業を配信するなど本年...

(2021-06-21)  全て読む

全生徒が同一問題解答 道教委 4年度公立高入選 道外受入 苫前商加え22校34学科

学校裁量について2  道教委は18日、令和4年度公立高校入学者選抜における学校裁量の実施予定および推薦入学者選抜における普通科推薦要件を発表した。新学習指導要領の趣旨を踏まえ、4年度から標準問題と学校裁量問題を...

(2021-06-21)  全て読む

胆振局 コンプライアンス確立会議 不祥事等根絶へ 山上局長 踏み込んだ取組を

胆振局コンプラ確立会議 【室蘭発】胆振教育局は14日、むろらん広域センタービルを主会場にオンラインで管内コンプライアンス確立会議を開いた。市町教委の代表や小・中・高校、特別支援学校の校長など約20人が出席。信頼され...

(2021-06-21)  全て読む

帯広三条高 働き方改革実施計画 勤務シフト制試行実施 ペーパーレス化を推進

1帯広三条高事業予定  【帯広発】道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた帯広三条高校(合浦英則校長)は、令和3年度実施計画をまとめた。勤務シフト制の試行や地域学校共同活動実証事業によるコンソーシアム結成によって...

(2021-06-21)  全て読む