道研 プロジェクト研究 HP等で協力校募集 7月8日まで 幅広い応募期待
(道・道教委 2021-06-24付)

 道立教育研究所は、令和2年度から3ヵ年計画で実施しているプロジェクト研究にかかる研究協力校を募集している。ホームページへの掲載や、各市町村教委、各学校などに幅広く参加を呼びかける活動は初めての試み。募集しているのは、「小規模の小・中学校における遠隔システムを活用した遠隔合同授業の実践、検証・改善」など4つの研究。道研は、研究内容について意欲的に推進している学校だけでなく、課題意識をもって取り組む意向を有する学校など、幅広い応募を期待している。締切は7月8日。

 これまで、道研のプロジェクト研究は各部、センターが教育課題などに応じてテーマを設定していたが、2年度から3ヵ年計画で所内共通テーマ「〝未来の教育〟の在り方に関する研究」として実施。①遠隔授業②教員研修③キャリア教育④ICT環境の整備―にかかる4つの内容について、研究テーマを掲げて進めている。

 道立教育研究所は、令和2年度から3ヵ年計画で実施しているプロジェクト研究にかかる研究協力校を募集している。ホームページへの掲載や、各市町村教委、各学校などに幅広く参加を呼びかける活動は初めての試み。募集しているのは、「小規模の小・中学校における遠隔システムを活用した遠隔合同授業の実践、検証・改善」など4つの研究。道研は、研究内容について意欲的に推進している学校だけでなく、課題意識をもって取り組む意向を有する学校など、幅広い応募を期待している。締切は7月8日。

 昨年3月に開催した成果交流会の場で各学校から「プロジェクト研究に興味がある」との声が多数寄せられた。このため道研は、2年目となる3年度の研究は学校がもっと気軽に参加でき、自校の課題解決に向けて考え、実践し、成果を全道に普及させていくため、今回、初の試みとして、各市町村教委や各学校に向けて参加を募ることとした。

 募集(連携内容)は、①小規模(児童生徒数が49人未満)の小中学校における遠隔システムを活用した遠隔合同授業の実践、検証・改善②1人1台端末を活用した指導計画の実践・改善③ウェブ会議システムを活用した授業配信による教員研修の実践・改善④学習履歴の蓄積(クラウド等)と効果的なキャリア・パスポートの使い方―の4つ。

 期間は、実施決定日から3年度末まで。ただし、研究協力校が希望する場合は、4年度末まで継続できる。

 連携方法は、主に道研所員による学校訪問のほか、ウェブ会議システムを活用した遠隔合同研究など。希望する学校は、インターネット環境が整っていることなどが必要。

 道研は、22日に募集要項を各市町村教委に通知したほか、ホームページに掲載。研究内容について意欲的に推進している学校だけでなく、課題意識をもっている学校からの応募を期待している。

 7月8日まで受け付けている。

 研究協力校の募集要件はつぎのとおり。

【小規模(児童生徒数が49人未満)の小・中学校における遠隔システムを活用した遠隔合同授業の実践、検証・改善】

 小規模の小・中学校における児童生徒の学びの保障に資するよう、ウェブ会議システム等を活用した遠隔合同授業について共同研究する。

▽遠隔合同授業の実施

▽把握した課題等の分析および解決策の検討

▽持続可能な遠隔合同授業の体制の確立

▼対象校種=小学校、中学校、義務教育学校

【1人1台端末を活用した指導計画の実践・改善】

 Google Classroomを活用した単元の指導計画モデル(試作版)に基づく授業実践を行い、1人1台端末を活用した授業について共同研究する。

▽Google Classroomを活用した単元の指導計画モデル(試作版)に基づく授業の実施および成果の検証

▽対象校種=小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校

※単元の指導計画モデル(試作版)は小学校国語、小学校外国語、中学校理科、高校国語、高校地理歴史、高校数学、高校外国語

【ウェブ会議システムを活用した授業配信による教員研修の実践・改善】

 ウェブ会議システムを活用した授業配信および授業参観を行い、指導力を高める教員研修の方策について共同研究する。

▽学校規模等による多様なニーズに対応した教員研修についての研究

▽研修の目的に応じた効果的な配信・受信方法等の研究

▼対象校種=小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校

【学習履歴の蓄積(クラウド等)と効果的なキャリア・パスポートの使い方】

 キャリア・パスポートの内容の充実、効果的な活用について共同研究する。

▽児童生徒が自らの学習状況やキャリア形成を見通したり、振り返ったりするためにどのような学習履歴を蓄積すればよいかの研究

▽クラウド等に蓄積した学習履歴を基礎資料として、どのようにキャリア・パスポートを記入し、活用すればよいかの研究

▽キャリア・パスポートの教育的効果の研究

▼対象校種=小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校(10校程度)

(道・道教委 2021-06-24付)

その他の記事( 道・道教委)

7月1日から各管内で 道教委 3年度幼児教育課題研修

 道教委は、幼児教育課題研修の本年度開催日程をまとめた。7月1日の石狩管内でのオンライン開催を皮切りに各管内で順次実施。児童虐待の早期発見、防災教育の充実に向けた説明・協議を行う。  幼児...

(2021-06-25)  全て読む

命と学びを守る共同宣言 第2弾 家族の健康把握など追加 新たにPTA3団体参加

 道教委をはじめとする道内教育関係28機関・団体は24日、新型コロナウイルスから「子どもたちの命と学びを守る」共同宣言(第2弾)を採択した。4月に採択した前回の宣言から道PTA連合会などPT...

(2021-06-25)  全て読む

檜山局独自 町教委・小・中校長交流会 クラウド活用例等紹介 省力化、新しい学びの可能性

檜山局小中学校長情報交流会  【函館発】檜山教育局は22日、管内各町教委および小・中学校長情報交流会をオンラインで開催した。1人1台端末の活用状況などについて、管内小・中学校の管理職や町教委が独自の取組などを報告。うち...

(2021-06-25)  全て読む

第28期道産業教育審議会 代表者会議 人材育成など焦点に協議 7~10月 委員が学校視察

道産業教育審議会WT代表者会議  第28期道産業教育審議会は23日、道庁別館で第1回ワーキングチーム(WT)代表者会議を開いた。事務局が今後の審議内容として「地域創生に貢献できる人材および育成の方法」「専門高校と産業界等と...

(2021-06-25)  全て読む

後志局 研修プロジェクト始動 1人1台端末の効果や課題などの情報を共有 質の高い教育活動を持続 初弾28日から 初任者対象に

後志教育局研修プロジェクトチラシ  【小樽発】後志教育局は本年度、様々なニーズに応じた研修の機会を提供する「ShiriBeshi Learning Boxプロジェクト」を実施する。質の高い教育活動を、持続的に行う仕組みを構築...

(2021-06-25)  全て読む

道教委 道立校ICT化支援 8月からヘルプデスク クラウド利用など相談対応

 道教委は8月1日から、GIGAスクールサポーターによるヘルプデスクの設置を計画している。BYOD(個人端末の学校持ち込み)を含む端末やクラウドサービスの利用などの相談に対応し、道立学校にお...

(2021-06-23)  全て読む

令和4年度公立高校推薦入学者選抜における普通科の「推薦の要件(志望してほしい生徒像)」

普通科の推薦の要件  道教委が定める募集要項に基づいて実施する公立高校普通科の推薦要件一覧表は①から始まり、②③および④左半分へと続きます。  市町村独自の要項で実施する岩見沢市立・知内町立・奥尻町立・三笠市...

(2021-06-22)  全て読む

7月21日まで休館延長 近代美術館等3施設 道教委

 道教委は、北海道における新型コロナウイルス感染症のまん延防止等重点措置を踏まえ、札幌市内における近代美術館、三岸好太郎美術館、文学館の休館期間を7月21日まで延長する。  札幌市以外に所...

(2021-06-22)  全て読む

道教委 デジタル採点システム 小中高10校 試行導入 7月から 業務縮減効果検証

 道教委は、学校における働き方改革の推進に向けた教員の業務支援ソリューションの実証研究事業のモデル校を決定した。恵庭市立和光小学校など小・中・高10校においてデジタル採点システムを試行導入す...

(2021-06-22)  全て読む

鹿追高 働き方改革実施計画 業務のDX化を図る 町営塾と連携し指導時間縮減

鹿追高校事業予定  【帯広発】道教委の働き方改革推進事業の指定を受けた鹿追高校(俵谷俊彦校長)は、令和3年度実施計画をまとめた。外部人材を活用した町営のオンライン公設塾との連携や、地域のスポーツ指導者や元サッ...

(2021-06-22)  全て読む