檜山局独自 町教委・小・中校長交流会 クラウド活用例等紹介 省力化、新しい学びの可能性(道・道教委 2021-06-25付)
1人1台端末の効果や課題などの情報を共有
【函館発】檜山教育局は22日、管内各町教委および小・中学校長情報交流会をオンラインで開催した。1人1台端末の活用状況などについて、管内小・中学校の管理職や町教委が独自の取組などを報告。うち、江差町立江差小学校の角田昌宏校長は、クラウド型授業支援アプリを活用した授業の効果的取組事例などを紹介した。参加者約40人は、1人1台端末の活用や感染症対策を講じた教育活動の充実に向けて情報共有を図った。
交流会は、道教委が実施した臨時義務教育指導監会議を受け、檜山局独自で行ったもの。感染症など不測の事態が予想される中、子どもたちの学びを保障するため、感染予防対策やICT機器の活用の在り方について、管内町教委と学校が情報共有することをねらいとしている。
①各学校の感染症予防対策②1人1台端末の活用状況③ICTを活用した学びの保障―の取組について、檜山局から依頼を受けた町立学校の管理職と町教委が取組状況を発表した。
はじめに、せたな町立瀬棚小学校の山本雅樹教頭が感染症対策について説明した。
校内においては、休み時間ごとの換気など基本的な感染症対策を徹底したほか、校外の教育活動については、修学旅行前に旅行関連業における新型コロナウイルス対応ガイドラインに基づき、旅行前後2週間の健康観察と、事前調査票で健康状態を把握したことを報告。同校で作成したガイドラインは保護者説明会で活用し、「修学旅行や運動会などの本来の目的を見据えた教育活動ができた」と伝えた。
1人1台端末については、江差小の角田校長と奥尻町立奥尻中学校の宮腰屋由校長が説明。
角田校長は、教職員で役割を分担しながらGIGAスクール構想を推進しているとした上で、クラウド型授業支援アプリ「ロイロノート」で連絡や授業の感想などを児童に記入させることについて、「手を挙げて発表することが苦手な子どもにとっても効果的。新しい学習形態の可能性を実感している」とした。
宮腰屋校長は、高速無線LANの設置など、常設と固定を意識したICT環境の整備について紹介。
また、生徒の健康観察を紙媒体で記入する形式からデータ入力に移行したことを報告し、養護教諭の観察記録集計における業務効率化につながったとした。今後は、教師のICT活動指導力の向上やICT環境の充実を支える奥尻町教委との密接な連携の重要性を強調した。
最後に、せたな町教委の古畑英規事務局次長がICT活用について説明。学習用端末検討委員会を設置して町内学校の取組を共有しているほか、ICT通信を発行し、デジタル教科書の活用方法を紹介していると伝えた。
(道・道教委 2021-06-25付)
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