道教委　健康教育充実へ医療大等と連携　新たに高校で調査研究　道議会　倉本教育長が方針

（道議会 2021-06-23付）

　道教委は健康教育の充実を図るため、医療大学等と連携して高校生が健康に関する調査研究などに取り組む教育活動を展開する。２１日の第２回定例道議会一般質問で倉本博史教育長が明らかにした。倉本教育長は「子どもたちの健康維持や保持を増進させ、自ら意思決定し、生涯にわたって心身共に健康でいられるよう一層の充実に努めていく」と述べた。

　学校では、保健体育などの授業や教育活動全体を通して望ましい生活習慣の形成に取り組んでいるほか、関係機関と連携し、子どもたちの発達段階に応じた指導を進めている。また、大学等と連携して、がん予防について考えるワークショップやがん経験者の講話など、医療や専門家を活用した取組も行ってきた。

　道教委の取組では、がんや心疾患などの生活習慣をはじめとした健康教育の推進に向け、中学校や高校を推進校に指定し、大学等のアドバイスを受けて取組を進め、成果等を市町村や学校に提供したり、外部講師リストを作成したりするなど、事業の促進に努めてきた。

　倉本教育長は答弁で、児童生徒の生活習慣の乱れやメンタルヘルスの問題などに対し、学校、家庭、地域が連携・協働して社会全体で取り組むことが重要と強調。今後、各学校が医療や保健等の関係機関と連携して、講話や研修会を積極的に開催するとした。

　新たに、医療大学等と連携して、高校生が健康に関する調査研究などを実施する考えも表明。「子どもたちの健康維持や保持を増進させ、自ら意思決定し、生涯にわたって心身共に健康でいられるよう、一層の充実に努めていく」と述べた。

　中野渡志穂議員（公明党）に対する答弁。

(道議会 2021-06-23付)